Upcoming Events

2013年11月24日

世界一適当な通訳 阪急ブレーブス、バルボンさん

Tumblrで発見したネタ。

阪急バルボンさん通訳 

アナ「放送席、逆転サヨナラ3ランホーマーのブーマー選手です、おめでとうございます」

ブーマー「Chances are, if slow’s not working, they try slower. If the corner’s not working, they slip two more inches away, or an inch closer in. They pitch to the bat, but away from the barrel, a cutter cloaked in red. “Changeups are a little more effective because of that style,” Green said.
“It’s kind of like a slow transition. Not the individuals, but the reasons for it. So, for these pitchers, there’s probably even more of a place for them now than there was before.” 」

バルボン通訳
「いや、ほんまうれしいゆうとりますわ」

2013年11月3日

【TEDxKids@Chiyoda 2013】 今年もボランティアします。



今年もTEDxKids@Chiyodaで通訳ボランティアします。というか明日で(笑)、今からリハーサルです。2年前から他のTEDxで3度もボランティアして、そろそろ新鮮味もなくなってきたので(ボランティア対応が悪くて気分が害されたイベントもあったので)、もうTEDxはいいかなあ・・・と思っていたのですが、TEDxKids@Chiyodaは通訳して本当に楽しい思い出しかないのでもう一度参加します。

TEDxKids@Chiyoda

何がいいかって、まず子供向けというだけあって、小・大道具が面白い。準備段階から学園祭のノリ。前日のリハーサルからボランティア対応が素晴らしい。通訳環境はベストではないけど、予算が限られているので、その辺りについて文句を言う人はいません。むしろ手話通訳のチャンネルを手配していることに心を動かされます。

ちなみに今年は日本翻訳者協会の通訳部隊(笑) が活躍しますよ!声だけ聞いたら誰が誰だか分からないだろうけど!

2013年11月1日

通訳ラジオやっちゃいます。



突然ですが、今夜から毎週金曜夜10時に1時間ほど通訳ラジオをやっちゃいます。ダラダラ話はしません。真面目な話になります。11月23日(土)に開催予定のInterpretJAPAN2013の営業活動ですね。続々と参加者が集まっているので、興味がある方はお早めに申し込みを。

チャンネルはこちらから

9時45分頃に会場しますので、宜しくお願いいたします。質問も受け付けますよ!

■スケジュール

11月1日 原不二子の通訳十カ条

11月8日 会議通訳の準備(エクセサイズ編)

11月15日 会議通訳の準備(メンタル編)

11月22日(イベント前日!)  通訳市場の展望


では、とりあえず今夜!

2013年10月21日

レッドソックス上原がALCSのMVPに!チビハラは通訳いらない!

レッドソックス6年ぶりリーグ優勝 上原が日本選手初のMVP

厳密には通翻ネタではないかもしれないのですが、通訳付きのパパとは異なり、一人で堂々と受け答えできたチビハラに敬意を込めて。

完全版は1:00あたりから。


To tell you the truth, I almost threw up!
Excited!

めでたいので、ついでに上原のハイライト動画も。2013年度版。

2013年10月20日

思っているより簡単 - 青色申告と国の制度で節税と資産運用

11月のTAC案内です。

思っているより簡単 - 青色申告と国の制度で節税と資産運用
第1部

個人事業主は、サラリーマンに比べると税金の面で優遇されていると言われています。所得は隠せるし、経費も自由に使えると思われているからでしょう。しかし、これは本当の事なのでしょうか?答えは明らかにノーです。サラリーマンと自営業の両方を経験したことのある方はおわかりかと思いますが、実は個人事業主のほうが税金の負担は重いのです。しかし、税金の負担が大変だと嘆いてばかりいる必要もありません。個人事業主にはサラリーマンと違って、節税の余地があります。上手に節税対策をしていけば、税金の負担はかなり軽減できるはずです。「個人事業主は、節税対策を実行すれば、税金で優遇されている」といったほうが正しいかもしれません。

第2部

青色申告8年目を迎える自身の経験に基づき、翻訳者・通訳者固有の問題にも触れながら、税理士である真崎さんのアドバイスを受けつつ対談形式も取り入れて申告の注意点について明らかにします。講演者二人への質問の時間を多く取り、日頃の疑問や不安を解消する道を探ります。 さらに、フリーランスという不安定な職業を少しでも安定したものにするためには資産形成と運用が不可欠と考え、国の制度を利用して簡単にできる節税法と資産運用についても、年齢やリスク許容度に合わせた実践方法をご紹介します。
税金関係のイベントはいつも人の集まりが良いという(笑)。お申し込みはお早めに。

2013年10月19日

ジョジョの奇妙な翻訳


JoJo’s Bizarre Adventure: All-Star Battle Will Have Localization Changes In The West

何年も前に『ジョジョの奇妙な冒険』第3部のスターダストクルセイダースを読みながら、「こんなに海外の有名バンド名とかと曲名を使って著作権問題にならないのかな…」と思っていたが、やはり英訳では全部変更を余儀なくされたようです。そりゃそうだ。グレイトフル・デッドやステアウェイ・トゥ・ヘブンなんてバレバレですからね(笑)。むしろ国内では問題にならなかったのが驚き。

そして、承太郎 の「オラオラオラオラ」やディオの「無駄無駄無駄無駄」はそのままエフェクトとして反映されるとな!こういう大胆なローカリゼーションもあるのですね。

2013年10月18日

「技術翻訳」の話

ちょっと一休みして「技術翻訳」の話【その1】 ~オフショア開発とご近所付き合い~

筆者が米国ボストンに5年間、駐在していたころ、隣のケンブリッジ市にある大きな翻訳会社に勤務する友人に頼まれ、和訳文のチェックをしていたこと があります。ケンブリッジは、MITとハーバードという理系と文系のトップ大学が、街の東端と西端にそびえる世界有数の学究都市であり(ただし、その中間 は犯罪多発地域)、科学技術や政治経済の分野で世界の優秀な頭脳が集まっています。もちろん、日本からも、大学の研究者、政府や企業から輝かしい肩書をそ ろえたエリートが集結しています。友人によると、そうした優秀な留学生や研究者たちが、お小遣い稼ぎのためなのか、生活費の補填(ほてん)のためなのか、 「自分の高度な知識や技術力を生かして、専門性の高いドキュメントの翻訳をしたい」と翻訳会社に乗り込んでくるそうです。

 優秀な翻訳者は大歓迎なので、「それでは、この英文を日本語に訳してください」と50行ほどの簡単なサンプル専門文書を手渡し(大抵の応募者は、 「え? 試験をするの? 即採用じゃないの?」という顔をするそうです)、数日後に返送された(自信満々の)和訳文を筆者がチェックし、採点していました。これは、翻訳者募集にお けるトライアルで、「お手並み拝見」というわけです。

 実際、応募者が20人いるとすると、10人は「中学校で3年間、国語の授業を1回も受けなかったでしょ?」と疑うくらい日本語能力の低い人たちで す。6人は「書いてある文章の意味は分かりますが、これにお金を払いたくありません」というレベルです。そして、3人は「編集者がしっかりサポートすれ ば、売りものになるかも」という感じで、「このままの訳文で出版できます」という合格レベルは1人しかいない、というのが現状です。
筆者がこの後に言うように、多くの(英日)翻訳者に決定的に欠けているのが、「日本語の文章力」であり、「コミュニケーション能力」だと思います。ただ、下記の主張には同意できません。

翻訳者に求められる英語の読解力は、高校1年生レベルで十分で、中には「中学3年生レベルでよい」という人もいるくらいです。翻訳は、基本的に「日本語との格闘であり、日本語の能力が全て」なのです。
日本語能力が大事なのは間違いありませんが、高校1年生レベルで翻訳はできません。私自身、中学から大学卒業までカナダで教育を受けましたが、英語力が本格的に鍛えられたのは高校3年~大学2年あたりでした。特に大学の最初の2年は朝から晩までリーディングの日々が続くので(どこでもそうだと思いますが)、一気に成長した実感がありました。

というか、そう考えると、やはり読書の質と量がすべてですね。はい。

2013年10月17日

翻訳業界とISO

日本の翻訳業界に「ISO17100」のクロフネがやってくる

「翻訳の国際規格」が、2014年に施行されようとしている。検討されている翻訳の国際的な最新規格は、世界の翻訳業界の業務フローや単価にも影響を与える可能性を秘める。もちろん、日本語だけが例外ではない。 

現在、翻訳に関する国際的なISO規格が作られていて、早ければ2014年に発効される。これは『ISO17100 Translation services Service requirements』というタイトルで、翻訳者や翻訳会社が審査を受ける必要のある認証規格だ。2013年11月に、ほぼ確定すると予想されてい る。
私は日本翻訳者協会の理事としてISOを担当 しているのだが、通訳のISO規格作業グループを任されているので翻訳の作業グループの方は正直あまり見えていない。けれど一つ言えるのは、日本の翻訳・通訳業界は世界的に見て特殊な方らしく、調整が難しいケースが少なくない。日本側の代表も頑張ってはいるのだが、マイノリティの立場としては主張を全面的に認められることはあまりないので、時間をかけて辛抱強く説得していく感じだ。ああ、また白髪が増える…

2013年10月16日

英語ができない人に英語はどう聞こえるのか?

そんな素朴な疑問に答えようとした動画がこちら。特に科学的根拠はないらしいが、なんとなく分かる気がする。

 

たとえば私は若い頃にフランス語を少し勉強していたので、今でもフランス語の単語で分かるものがあるのですが、センテンスとしてはまったく分からない。まあ、はっきり言って意味がないのですが(笑)。

2013年10月15日

文学部45周年記念講演会「文学と翻訳」

文学部45周年記念講演会「文学と翻訳」

関東学院大学文学部は1968年に設置され今年で45周年を迎えます。それを記念して、記念講演会を開催いたします。

今回の講演会では、文学部英語英米文学科でアメリカ現代詩を専門に研究する西原克政教授と、東京大学文学部で教壇に立つとともに数多くの翻訳経験のある柴田元幸教授が「文学と翻訳」をテーマに講演します。

アメリカ文学はアメリカ本国のみではなく、翻訳書を通じて多くの国々の読者に愛されてきました。わが国でも、読者のみで はなく実際に小説や詩の発表者である文学者たちにも多大な影響を与えてきました。2名の専門家が、それぞれの立場からの近現代のアメリカ文学そのもの、あるいは翻訳書が私たちに与えた影響をお話します。
柴田さんがアメリカ初期新聞を切り口に講演するのは面白そう。]初期アメリカ新聞コミック傑作選1903-1944を出しているくらいですから、ディープな話が期待できそうです。いつも言ってるけど、有料でいいから動画配信してくれないかな。

2013年10月14日

通訳者のための同時通訳機材講座

通訳者のための同時通訳機材講座

とりあえず第2回まで公開されていますが、なかなか役立つ内容なので今後も期待しています。

「理想は、口元から10cm程度(握りこぶし1個分程度)離すと…音質がよくなります。」 のくだりは意外と知られていないので要チェックです(集中してアツくなると、どうしても近づけてしまうけど)。もっと言えば、マイクの場合は20cmほど離すと良いらしいです。以前にサウンドエンジニアの方に教えてもらいました。

ヘッドフォンのタイプですが、私は Klipsch イヤホン Image X 10 を使用しています。遮音性が高く、話者の声に集中できるものが欲しかったからです。実際、耳の奥まで入れてポッドキャストを聴いていると、飛行機のジェット音もほぼ消えます。



昔はオーバーヘッド型を使っていた時期もありましたが、やはり暑いのと、長時間装着していると違和感がかなりあるのでやめました。音質は問題なかったのですが。

2013年10月13日

翻訳会社ブラックリスト

Agencies Black List

誰がアップデートしているのか分からないけど、主に支払い関係で問題がある(らしい)翻訳エージェントのリストです。欧米の会社が中心。日本のエージェントは今のところ掲載されてないような。

ただ、こういうリストには付き物ですが、「レート低すぎ」 などの評価は主観的で必ずしもブラックだとは限らないので注意が必要だと思います。

2013年10月12日

東京の中学で『はだしのゲン』英訳者の講演中止

はだしのゲン:英訳者の講演中止 東京の中学

広島での被爆体験を描いた故・中沢啓治さんの漫画「はだしのゲン」の英訳出版に尽力した米国人翻訳家、アラン・グリースンさん(62)=東京都杉並区=に よる生徒への講演を4日に予定していた同区立井荻中学校(赤荻千恵子校長)が、前日に急きょ中止したことが分かった。講演は別の講師に差し替えて行われ た。グリースンさんは「『近ごろの事情』などと曖昧な説明を受けたが、圧力や自己検閲があったのか」と話している。
まさか自分の知り合いの翻訳者がこんなことに巻き込まれるとは夢にも思わなかったが、実際、報道の通り学校側は曖昧な説明に終始しているらしい。

『はだしのゲン』についてはつい最近、松江市立小中学校の図書室で閲覧制限がかかって問題になり、その後、市教育委員会が制限を撤回した経緯がある。今の所、英訳版に対しての閲覧制限は表面化していない。

2013年10月11日

10/19 調べ物100分勝負

10月のTACイベント情報です。 講演者の深井さんはツイッターでも活発に発言されている方だったりします。面白そうですね!

調べ物100分勝負

翻訳において「調べ物」の比重が大きいことは言うまでもありません。毎日何度となく繰り返す辞書引きから、これも今や当たり前となったネット検索まで、翻訳者の日常は「調べ物の日々」でもあり、効率的な調査能力は翻訳者の重要なスキルです。

今回のセミナーでは、いろいろな事例を交えながら、辞書の基本からネット検索のコツまで、「翻訳者に必要な調べ物のスキル」をお伝えします。

講演者:深井裕美子

東京都出身。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。翻訳者兼翻訳学校講師(翻訳の基礎/PCスキル)、株式会社ネスト代表取締役。ウェブサイト 「翻訳者の薦める辞書・資料」運営。テレビ、映画、演劇、音楽関連の仕事が多い。主な作品に戯曲「淋しいマグネット」、写真集「リュリシーズ」、映画「樹海のふたり」(英語字幕製作)、書籍「バイリンガルコミックス忠臣蔵 The 47 Ronin」(2013年10月発売)など。趣味は演劇・落語・ライブ・スケート鑑賞、楽器演奏。

開催日:2013年10月19日(土)
時間:14:00~17:00
開場・受付開始:13:30;開演:14:00(時間厳守)
会場:991会議室 (9階)、フォーラムエイト
所在地:150-0043東京都渋谷区道玄坂2-10-7(渋谷駅徒歩5分)
電話番号:03-3780-0008
参加費:JAT会員⊸無料 / 非会員⊸1,000円(事前参加申し込み不要)

交流会:5時15分から (交流会も事前参加申し込み不要。セミナーの受付にて参加申し込み・支払。)
交流会場所:B.Y.G.
所在地:渋谷区道玄坂2-19-14 電話:03⊸3461⊸8574
交流会参加費用: 2,000円 (飲み物別料金)

2013年10月10日

2nd International Conference on Non-Professional Interpreting and Translation

2nd International Conference on Non-Professional Interpreting and Translation 

ノンプロフェッショナル通訳・翻訳の国際会議とは新しい視点。以下のようなトピックが守備範囲らしい。
  • Ad hoc translation/interpreting
  • Adult/Child language brokering (oral and/or written), Family interpreting
  • Literacy brokering
  • Brokering between deaf adult signers and hearing groups
  • Non-professional, church/religious interpreting and translation
  • Non-professional media interpreting and translation (fansubbing, fandubbing, fanfiction)
  • Non-professional interpreting and/or translation in the field of: War and Conflicts, NGOs, Asylum seeking, Health care, Community and social care , etc.
  • Interdisciplinary approaches to the study of Non-professional Interpreting and Translation 
個人的に注目しているのが family interpreting (一例として、現地の言葉を喋れない親のために幼い子供が通訳したりすること)と fansubbing (例えば日本の最新アニメが英訳されるのを待てないので、日本語ができるコアなファンが集まって「ファン訳」を付けてしまうこと)です。どのような発表になるのでしょうか(配信してくれないかな・・・)。

2013年10月9日

10/19 公開講座「通訳と翻訳の世界」(明海大学浦安キャンパス)

公開講座「通訳と翻訳の世界」(明海大学浦安キャンパス)
明海大学(学長:安井利一)では、10月19日(土)に浦安キャンパスで「通訳と翻訳の世界」をテーマに公開講座を開催する。当日は、立教大学特任教授で国立国語研究所客員教授の鳥飼玖美子氏による「通訳者の役割 -透明な存在か、文化の仲介か」、株式会社静山社会長・翻訳家で「ハリー・ポッター」の翻訳者としても名高い松岡ハリス 佑子氏による「言葉の魔法 -ハリー・ポッターの翻訳者として」と題した講演、また同大外国語学部英米語学科教授・山岸勝榮氏および同学科准教授・小林裕子氏をまじえたパネルディスカッションを行う。受講料無料、要事前申し込み。
鳥飼玖美子さんと松岡ハリス佑子さんが同じイベントで講演とは、かなり豪華ですね。まだ席はあるようなので、興味がある方はお早めに申し込みを。

IT英文マニュアルに特化した自動翻訳ソフトウェア

本日から11日まで開催される ITPro Expo 2013 でデモがあるようなので。

NICTとKI、IT英文マニュアルに特化した「自動翻訳ソフトウェア」を開発

このたび、NICTとKIは、①KIの保有するネットワーク機器やセキュリティなどのIT分野の利用に関する対訳データやIT分野特有の表現に関する翻訳 ノウハウと ②NICTのIT関連の個別企業の保有する翻訳資産にカスタマイズ可能な自動翻訳技術を活用することで、IT英文マニュアルに特化した実用的な英日自動翻 訳ソフトウェアを共同で開発しました。さらに、利用者が頻繁に使用する用語や利用者の過去の対訳データを追加することで、利用者独自の翻訳エンジンにカス タマイズすることができます。本ソフトウェアは、機械翻訳の結果を人手で後編集することにより、人手翻訳のコストを30%削減することが可能です(KI調 べ)。
 これだけ読むと、普通の翻訳ソフトにITとセキュリティ関係の翻訳メモリを豊富に乗っけただけのように読めなくもないのですが(すみません、悪意ある読み方ですね)、実際はどうなのでしょうか。

というか、愚痴っぽくなってしまいますが、機械翻訳のコストを30%削減しましたとか言う前に、実際のデモの様子をYouTubeにアップするのが一番効果的じゃないかと思うのですが。やはり見た方が話が早いですもの。プロなら使えるか使えないか一発で分かりますよ。

2013年10月8日

NAIST、文末を待たずに翻訳を開始する同時自動音声通訳技術を開発

NAIST、文末を待たずに翻訳を開始する同時自動音声通訳技術を開発

これは試みとしては面白いと思う。同時通訳を必要としている人には、誤解を恐れずにいえば、あまりクリティカルではない情報が多少損なわれてもスピードを重視したい人がいるわけで、その意味ではこの試みは重要な一歩になると思います。

今回の研究では、自動音声通訳の際に、翻訳の遅れが生じる問題を解決するために、文が終了する前に翻訳を開始する手法として、これまでの手法の文の発話終 了からそれぞれの処理が逐次的に行われていたのとは異なる、一文が完全に終わる前に適切なタイミングで通訳を行う技術を考案したという。

具体的には、句ごとに対応関係を対訳文から統計的に学習し、正解の確率が高い訳語を表現する「統計的フレーズ(句、単語列)ベース翻訳」を用いる。最初に その情報を利用して入力する言葉を「文」より短い「句」の単位に分割。ただし、翻訳の単位を短くすれば訳出タイミングを速くすることができるものの、単位 が短かすぎると、正確な訳出に必要な文脈情報が失われるため、翻訳に最も適切な単位を選択できるように、翻訳対象となる言語対の並べ替えやすさを考慮した パラメータを導入し、トレードオフの関係にあるスピードと精度の調整を可能にした。
特にこれからはGoogle Glassなどに代表されるように、wearableなデバイスが主流になってくると考えられている(定着するかどうかはわからないが・・・)ので、訳の正確性はもとより、いかに原文(発話)と訳文(表示)のタイムラグを最小化することが重要になってくると思います。「えっ、それってそんなに重要?」と感じる読者もいるかもしれませんが、考えてみてください。グーグルの検索に2秒かかったら嫌でしょう?そんなものです。速ければ速いほど快適だし、一度その快適さを体験したら、もう元には戻れません(笑)。

2013年10月7日

翻訳会社の研修制度とか。

翻訳センターが2012年から研修制度を始めているとの記事を読んで。

翻訳センターの研修制度
研修生として採用された方には、数ヶ月間、弊社内で勤務していただき、納期のある実際の案件を翻訳していただきます。これにより、お客様の翻訳に対する多様なご要望を直接知ることができ、納期を守るためのスピード感も身につきます。翻訳が終わると、品質管理を担当している経験豊富な社内の制作スタッフが丁寧に校正し、研修生にフィードバックします。研修期間中は、基本的にこの『翻訳』→『校正』→『フィードバック』の繰り返しですが、さまざまな案件を途切れなく経験することにより、確実に実力が向上します。そして、研修修了後、弊社にご登録いただき、在宅翻訳者として仕事をしていただきます。

これまでに6名がこの研修生制度を通じて弊社にご登録いただいており、全員が特許翻訳者として仕事が途切れることなく多忙な日々を過ごされています。
時給1,000円とのことですが、お金を貰って勉強できる制度は素晴らしいと私は思います。日本の翻訳学校は学費が高いですからね。やはり翻訳センターくらいの規模の会社がこういう意欲的な試みに取り組んでくれないと、なかなか他は動きません。

翻訳センターといえば、2020年の東京オリンピックが正式決定してから、株価が高騰しています。すでに4月23日の年初来高値を更新して、現在は4525円。これからも株価アップが見込まれます(買おうかな~)。

第10回JAT新人翻訳コンテスト

日本翻訳者協会主催の新人翻訳コンテストも、ついに今年で10歳です。そろそろ本格的な反抗期も視野に入ってきたところでしょうか(違う)。

第10回JAT新人翻訳コンテスト 課題文とガイドライン

「私には敷居が高すぎるかも・・・」と思ってるそこのあなた。JATの翻訳コンテストは、翻訳の魅力を多くの人に知ってもらおう!という思いからスタートした企画です。だから敷居はこれ以上ないくらい低いですし、実際、ここから数多くの実務翻訳者が誕生しました。

エントリーは今月末までなので、とりあえず課題文をダウンロードしてみてくださいな。いや、君ならできる。訳して来週にでも申し込もう!


ゲーム翻訳:翻訳者が欲しい情報とその理由

架け橋ゲームズの矢澤竜太さんとザック・ハントリさんがCEDEC2013ですべてのゲーム翻訳者の声を代弁するような(笑)素晴らしい発表をされました。

ローカライズに欠かせない“翻訳”の質を高めるには?【CEDEC 2013】

実際のスライドはこちら

まず、翻訳者がこのような発表をする機会がもっと増えてほしい私としては、この発表があったこと自体が非常に嬉しいです。何事も草の根からというか、まずは現場の人間の情報提供・共有から事は始まり、動いてきますからね。

特に“話し手/聞き手の性別と数”はゲームのキャラに魂を吹き込むのに重要な情報です。これが翻訳者に与えられていないと、翻訳者としてはどっちに転んでもよい無難な訳を付けることになり、結果的にゲーマーは消化不良な訳を目にするわけです。

実はこの問題はゲーム翻訳に限る話ではありません。私がよくやる法務関係の翻訳でも、例えば「現場には証人がいた」という文章からは証人の数がわかりません。a witness なのか、witnesses なのか、違いは大きいです。

似たような問題に brother/sister 問題があります。通訳の現場などで(翻訳でもいいのですが)、外国人が "I have a brother and a sister." と発言したとしましょう。これだけでは兄なのか弟なのかわからない。姉なのか妹なのかもわからない。まさか「兄弟が一人、姉妹が一人」という違和感たっぷりな表現にするわけにもいかないので困るわけです。

他にも翻訳者であれば「そう、そう!」と膝を叩いて納得するような内容ばかりですので、ぜひ読んでみてください。

2013年10月6日

11/23 InterpretJAPAN


日本翻訳者協会(JAT)は翻訳者の団体だと思っているそこの奥様。誤解ですよ、誤解。実はJATは通訳者のための団体でもあるのです。その証拠に、実務翻訳者向けのイベントを11月23日に開催しちゃいますよ!

InterpretJAPAN

基調講演者の野口由紀子さんは指折りのベテラン放送通訳者。NHKやCNNで彼女の声を聞いたことがある人も多いと思います。「思い出せないなあ・・・」とぼやいてるそこのあなた。オバマ大統領の勝利演説を生同通したあの人ですよ。



いやあ、プロ中のプロですね。内容といい、テンポといい、素晴らしいです。基調講演ではこの同通の裏話なども聞けるはずです!

その他にも国内有数のデポジション通訳者であるビル・リゼさん、IR通訳業界の風雲児、ダン・タンノさん、ビジネス通訳について語る池田尽さん、そしてベテラン通訳者を集めたパネル・ディスカッションなどと盛りだくさんな内容を用意しています。

このイベントを通じて実務通訳者の情報共有プラットフォームを構築できたらなあ・・・と考えています。みなさん、ぜひご参加ください。

2013年10月5日

11/27 JTF翻訳祭

今年のJTF翻訳祭は11月27日に開催されます。日本翻訳者協会は今回も1トラックをフルで担当しており、個人翻訳者向けのコンテンツを用意していますよ!

JTF翻訳祭プログラム

ただ告知しても芸がないので、私の完全なる独断と偏見で各時間帯のお薦めセッションをピックアップします。なお、実際のセッションがハズレでも一切責任はもちません。 (キリッ

9:30~11:00

個人的にはトラック1のゲームローカライズにも興味があるのですが、やはりこの時間帯はトラック5の「オンライン辞書を効果的に用いた翻訳術──編集者が提案する理想的な翻訳文(出版できる翻訳文)の作り方」で決まりでしょう。研究社編集部の方が、編集者の訳文のチェックの仕方を語るなんて貴重ですからね。

11:30~13:00

映像翻訳者であればトラック5の「映像翻訳会社ワイズ・インフィニティのブルーオーシャン戦略 ~新しい分野で仕事獲得のチャンス広がる~」で決まりかもしれませんが、翻訳会社の社長が自ら表に出てくるときって大体建前で終わるパターンが多いのも事実(笑)。山下さんの話は聞いたことがないですが。英語のリスニングに不安がなければトラック4のSpecialist or Generalist, the translator's dilemma?がイチオシです。ベテラン翻訳者ばかりです。


14:30~16:00

トラック5の「秀丸エディタと秀丸マクロで、作業効率アップ ─秀丸エディタと歩む翻訳人生─」とトラック6の「小説の新訳、絵本の翻訳~アメリカ文学と絵本翻訳の現場から~」が分かり易いチョイスですが、私はあえてトラック3の「ライフサイエンス分野:翻訳市場の世界展開」でしょうか。ライフサイエンスは今後もっとも成長が見込まれている分野の一つですので、新しい分野に挑戦したい翻訳者にとっては面白い話になるのでは。

16:30~18:00

翻訳会社視点に興味があるのならトラック2の「拡大する東南アジアの翻訳市場」で決定。トラック4のTranslating Out of the Business Box and into the Wonderland of Children's Booksは日本翻訳者協会前理事長の岩田ヘレンさんの講演で、彼女は本当に話が上手いので注目です。トラック6の「SNS活用で翻訳をステップアップ! ~SNSが結ぶ絆と知恵~」ですが、これは大当たりするか完全にしらけるかどっちかになると思います(笑)。2013年の今、"SNSが翻訳者へもたらすメリットと発展性"や"SNS利用のデメリット"をガチで語るとかなり寒い発表になると私は思うのですよ、はい。SNSは今や日常生活に欠かせないプラットフォームと位置付けた上で、その次のレベルの議論になればかなり面白くなる可能性大。たとえばPinterestやtumblrなどの写真SNSを個人翻訳者が具体的にどう活用するか、とかね。←身内には厳しいコメント

なんにせよ、期待してます。みんな頑張って面白いイベントにしてください!で、今年もおそらく非公式前夜祭やります。お約束の焼肉になる模様。

2013年9月3日

Translators are a waste of space...?



これは秀逸な動画。前半は腹が立ちますが、最後までしっかり観ればいいことがあるはず!

翻訳万歳!

2013年8月19日

JAT-ENT誕生。9月1日にキックオフイベント!

日本翻訳者協会(JAT)に新しいグループが誕生しました。その名もJATENT(ジャット・エンタと呼びます)。映像翻訳者とゲーム翻訳者は山ほどいるのに、なんで業界団体的なものがなかったのかな・・・と思っていたそこの奥様。誕生しましたよ。そして、9月1日に盛大にキックオフします!

字幕翻訳/吹き替え翻訳/ゲーム翻訳比較パネル ~似ているようで、別世界~

映像翻訳セッションでは『ロマン・ポランスキー 初めての告白』 を訳した岩辺いずみさん、現在大ヒット中の『HOMELAND』を訳した仙野陽子さん、そしてスペシャルゲストに『恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム』 『恋愛だけじゃダメかしら』 『キック・アス』 などの吹き替えを担当したチオキ真里さんを迎えてトークします。

ゲーム翻訳セッションでは腹がぷにぷにの・・・いや、『ぷにぷにパニック』や『クラッシュ・オフ・クラン』などを訳したゲーム翻訳業界の鬼こと長尾龍介さんがアツい裏話を披露してくれることでしょう。

 いやー、まっこと楽しみなイベントになりそうです。みなさん、ぜひご参加を!初心者に優しい内容になっているので、興味がある方はぜひ迷わず申し込みを!

2013年8月7日

【デポジション通訳】 よくある異議あり

デポジション通訳で頻出する「異議あり(Objection)」の種類と定訳を列挙します。

1. Form (形式)

2. Misstates his/her testimony (証言内容の曲解)

   *mischaracterization(証言の誤描写)と言われることも。 

3. Assumes facts not in evidence (証拠にない事実が前提)

   *presumptionと言われることも。

4. Argumentative (議論がましい)

5. Calls for speculation/legal judgment (憶測を求めている/法的判断(結論)を要する)

6. Asked and answered (すでに聞かれて答えた)

   *repetitiveと言われることも。 

7. Compound question (多重質問)

8. Hearsay (伝聞)

9. Irrelevant (無関係)

10. Lack of foundation (根拠無し)

11. Leading question (誘導質問)

12. Out of scope (範囲外)

2013年7月16日

東京に移転しました。

突然ですが、7月1日付で東京に移転しました。理由は色々あるのですが、仕事環境を変えて、新しい市場で自分の可能性にもう一度チャレンジしてみたいと思ったのが大きいかもしれません。

実は数年前から東京を活動の中心にすることを考えていたのですが、震災ですべてがゼロになり、また気持ちを取り戻すのに時間がかかりました。とはいえ、通訳者はアスリートのようなものです。歳を重ねるごとに体力は落ちますし、集中力(精神力)も確実に蝕まれていきます。私もさすがにもう若くないので、本格的に衰えを感じ始める前に大きな挑戦をしたいと思いました。

加えて、沖縄ではなかなか経験できなかった分野にも活動の幅を広げていきたいと考えています。たとえばゲームや映画などのエンタメ通訳。そして、アート・建築関係の通訳。

さらに加えて、日本翻訳者協会の副理事長に就任したので、その点でもしっかり活動して結果を残したいと考えました。やはり東京にいないとできないことはあるので。

数年後には沖縄に戻ってくる予定です。しっかり成長して帰沖したいですね。何十年も続くネットワークを構築して戻ってきたいと思います。

皆様、宜しくお願いいたします。


関根マイク

2013年6月22日

第三回 JAT通訳グループ ワークショップ

さて、JATの通訳グループも早や三回目になりました。そろそろ実践的なワークショップをやってみようかと思います。

第三回 JAT通訳グループ ワークショップ

参加者は24人に限定しています。8名x3グループにわかれて、3つあるワークステーションを順番に回ります。内容はそこまで難しくないものの、実際の現場でありそうな内容にする予定です。初心者も、すでに現場に出ているけどブラッシュアップを求めている方も、ぜひご参加ください。

楽しいイベントになること間違いなしです!いや、ホントに!

2013年6月11日

日本翻訳者協会の理事に就任しました。

先週まで常夏の国マリネラ・・・ではなくて、ハワイに滞在していました。所用で弾丸ツアー気味になってしまい、泳ぐ暇さえなかったのですが(まあ沖縄の離島で泳げばいいか、と思っていたのもある)、普段はオンラインでの交流しかない仕事仲間とリアルで会って話す機会は年に一度のIJETくらいしかないので決して無駄ではありません。

で、6月2日付で日本翻訳者協会(JAT)の理事に就任しました。任期2年です。2007年から2年務めてもうお腹一杯かなと思っていたのですが、色々やりたいことが出てきたのでもう一度ご奉仕タイムです。 今回は前回同様、JATのPR活動をさらに強化し、近年盛り上がりを見せているSIG(各翻訳分野に特化して活動するグループ)の充実を図り、そして個人的には今まであまり積極的な取り組みがされてこなかった通訳分野での活動を本格化していきたいなと思っています。

JATは定款で「翻訳者と通訳者の団体である」となっているのですが、現状ではこの事実が団体の活動にあまり反映されていません。地道で時間がかかる仕事になると思いますが、まあのんびりと、マイペースでいきます。

日本翻訳者協会について質問がある方、こんなイベントをしてほしい!という方はぜひメールください~。

2013年5月7日

追悼 村松増美

矢能千秋さんのツイートで通訳者・村松増美さんの死を知りました。日英同時通訳のパイオニアの一人として活躍された方です。所属されていた日本笑い学会新聞に追悼記事が掲載されています。

村松増美名誉会員を悼む 日本笑い学会新聞 

矢能さんは自身のUstreamアカウントで村松さんの一部講演を公開しています。嬉しいですね!

私は彼にお会いする機会に恵まれなかったのですが、実はいま読んでいる鳥飼玖美子さんの新著『戦後史の中の英語と私』に面白いエピソードがありました。故人を知らないゆえに追悼文すら書けない私なので、代わりにこれを引用します。

村松がGHQに仕事を求めたのは、英語を学ぶことが目的であった。最初は、東京にある連合軍キャンプで主としてオーストラリア兵と仕事をしていたが、もう少しましな仕事をしたいと考えた村松は神田にあるタイピスト学校に通い、他の生徒の二倍もの努力をしてタイプを学ぶ。タイピスト職応募条件の、一分間に五十語を打てるまでになったところで、東京軍政府が名称を改めたGHQ東京民事部の面接を受ける。アメリカ英語に慣れていなかったこともあり、"thirty"の't'をアメリカ式に発音した面接官から「一時半に戻ってきて」と言われたことすら理解できなかった。「あなたの英語はダメだと思ったけど、気の毒だから採用したのよ」と言われたほどである。

英語を勉強してタイプ打ちの速度を驚異的に早めた村松は主任タイピストに抜擢され給料も上がったが、タイピストに比べ通訳者の給料袋が相当に厚いことに気がつく。 通訳者として働いていた人たちは、男女を問わず年齢もまちまちであったが、アメリカ人と日本人の間に立って仲介する姿はさっそうとしていた。しかも、文法的に謝った英語を使っている日系人が通訳をして高給を得ているのを見て「あんなんなら私でもできる」と考え、十九歳だった村松は通訳職への配属を上司に願い出る。アメリカ人の上司は「通訳者になりたいのか?よし、君は通訳者だ」と即決してくれ、村松は翌日から、週に三日は、千葉、埼玉、茨城、静岡、長野なのどの各県を出かけ、訓練など何も受けないまま、関東圏各地の県庁で講義や討論の通訳をするはめになる。間違えたり、ごまかしたりは日常茶飯事であった。

なんというか、勇気が出るエピソードですね。色々な意味で。私もミスをおそれずにチャレンジを続けていきたいものです。

2013年4月17日

米イーベイ、競売出品情報を5分で英語と中国語に翻訳

米イーベイ、競売出品情報を5分で英語と中国語に翻訳

 ネット競売大手の米イーベイは日本から出品する商品の情報を手軽に翻訳できるサービスを始める。専用サイトを通じ日本語の商品情報を入力すれば、自動で英語や中国語に翻訳。約5分で翻訳手続きが完了する。1000商品分の情報の翻訳も24時間程度で対応。海外で人気のある日本のアニメグッズや伝統工芸品などを出品しやすくし、日本からの利用拡大を目指す。

 海外で人気のある日本のアニメグッズや伝統工芸品などを出品しやすくし、日本からの利用拡大を目指す。翻訳ベンチャーの八楽(東京・渋谷)と組み、16日から翻訳サービスを始める。専用サイトから日本語の商品情報を入力すると、同社の翻訳ソフトで自動で英語などに翻訳する。修正が必要な部分は八楽が契約する外部翻訳者がネット経由で24時間対応し、1商品分の翻訳なら30分以内を目安に終える。料金は200商品までの場合で63,000円。翻訳者に頼む場合は、1文字10円追加でかかる。
「修正が必要な部分は八楽が契約する外部翻訳者がネット経由で24時間対応」とあるけど、商品説明の部分はほぼ全体的に修正が必要なのではないかな。個人的には高額商品でないかぎり翻訳者にゼロから翻訳を依頼する客はあまりいないと思うので、200商品のポストエディットで63,000円のパッケージ販売が主力なのかなと想像してみたり。

チームメンバーに知ってる顔がちらほら。まだ本格的に使われていないようなので現時点では何とも言えませんが、業界を盛り上げるために頑張ってほしいものです。

2013年3月9日

【クメール・ルージュ裁判】 賃金未払いで通訳者がボイコット



回覧ポストです。クメール・ルージュ裁判でカンボジア政府側の通訳者が賃金未払いにつきボイコットしたとのこと。詳しくは(長いですが)AIICのアジア太平洋地域チャプターが発表した下記のリリースを一読してください。そんな時間はない、という方はその下のまとめへどうぞ。
Support for interpreters at the Khmer Rouge Trials The Asia-Pacific regional chapter of AIIC (the International Association of Conference Interpreters): 

Having been apprised of the dire situation which our Cambodian colleague interpreters are currently facing in regard of their conditions of employment and remuneration at the UNAKRT-assisted Extraordinary Chambers in the Courts of Cambodia, in Phnom Penh, Cambodia;

Wishes to express its sympathy and support for their efforts to obtain decent conditions of work and remuneration, commensurate with the obvious importance of their contribution to the smooth operation of the Khmers Rouge trials;

Calls upon all the parties concerned to seek to attain a swift and satisfactory resolution of the issues at hand;

Trusts that an environment conducive to the full and secure expression of the crucial skills of our colleagues and respectful of their dignity will be achieved shortly.

The facts 

The Extraordinary Chambers in the Courts of Cambodia (ECCC) are a national court, under Cambodian jurisdiction. The ECCC is provided technical assistance through the United Nations Assistance to the Khmer Rouge Trials (UNAKRT). Both entities are funded separately.

The ECCC operates through funds earmarked by the Royal Government of Cambodia (RGC); UNAKRT's budget is determined by donor states. The ECCC are funded by the Royal Government of Cambodia and have also received dedicated financial support from international donors over the past years. The RCG has repeatedly stated publicly that it has already made its maximum contribution for the 2013 budget for the ECCC. UNAKRT's yearly budget is determined by the community of donor states.

All sections of the court, including the Interpretation and Translation Unit (ITU)) are staffed by national (ECCC) and international (UNAKRT) personnel. Some of the international interpreters at the ITU are members of AIIC.

· On 21 December 2012, national staff, including Cambodian interpreters and translators, were told that they would not be receiving contract renewals and salaries due to of lack of funding.

 · On 22 January a petition to boycott work, effective as of 18 February was announced by national staff. The boycott was then postponed to 28 February, on the basis of a promise made by the administration that a solution would be found by then.

 · National staff continued to work with no contracts and received no salaries for the months of December 2012, and January and February 2013.

 · On March 4, at the start of the court hearing, the national interpreters announced that they would not resume work unless their salaries for December, January and February were paid to them. They then left the booths and the boycott became effective immediately.

 · On the same day, 4 March, national ITU staff were called to a meeting with administration. They were asked to resume work immediately. Staff refused.

· At another meeting that day, they were told that they could be dismissed and replaced.

· On 5 March, Cambodian interpreters agreed to resume work upon payment of their salary for December 2012 only. If no contract for 2013 were signed by the end of March, a new boycott would be implemented as of 1 April.

 · As of now, no formal reply has been received. National staff continue to report to their office.

 · There have been no court hearings since 4 March 2013.
要は昨年末に政府側から「カネがないので契約更新はできない」と言われ、そのまま契約が満了したにもかかわらず、報酬ゼロで仕事を続けてくださいと求められていると。ちなみにUN手配の通訳者はきちんと報酬を受け取っています。カンボジア政府、しっかりしてください。

すでに数か月分の給与遅配が問題になっていますが、とりあえず2012年12月分の支払いがあればしばらく稼動し、3月末までに2013年年分の契約が締結されなければ翌日の4月1日から再びボイコットに入るという展開です。

 Khmer Rouge tribunal halted by strike

ちなみにこちらの記事は「ストライキ」とありますが、ECCCの通訳者は現在契約が存在しない状態なのでストライキではありません。ストライキとボイコットは性質がまったく異なります。ここは大事な点ですね。

2013年3月2日

IJET-24 in Hawaii


いつも各所で「プロなら自分のメディアを持って情報発信しろ」と説教しているわりには、自分のブログは更新が滞っているという壮大なブーメラン展開になりつつある今日この頃ですが、本業第一なので許してください(笑)。春からは連載で書きたいトピックがあるので、まあ期待せずにお待ちいただけると・・・

で、またイベント告知です。日本翻訳者協会(JAT)主催で毎年開催されている日英・英日翻訳国際会議ですが、24回目の今年はなんとハワイで開催です。

IJET-24 in Hawaii

本大会の目玉の一つが、ハワイ大学の東西センターを借りて行う本格的な通訳ワークショップです。私も2セッションで講師を務めます。現地ではワークショップ以外にも通訳者の集まりを企画しようかと検討中です。

みなさん、ワイハーで会いましょう!

2013年2月5日

第2回JAT通訳グループ セミナーのお知らせ

お知らせが遅れましたが、またJATで通訳イベントを開催します。既に50人超の申し込みを頂いているようなので、ワイワイ楽しめそうですね!私も撮影係として参加しますのでよろしくです。

日時: 2012年2月23日 (土)14:00~17:00
場所:渋谷道玄坂 FORUM 8 803会議室
交流会: 17:30~
場所: The Aldgate British Pub
参加費: JAT会員 無料 / 非会員  1,000円 (交流会参加費は別途)

講演予定:
14:05 - 14:30 – 通訳準備の仕方 / Steve Venti(フリーランス通訳/翻訳者)
14:35 - 15:00 – IR通訳とは? / 藤井信孝(IRIS株式会社 登録通訳)
15:00 - 15:10  休憩
15:10 - 15:35 – 私の逐次通訳メモ取り法/ 松尾譲治(フリーランス通訳/翻訳者)
15:40 - 16:05 – エージェントによる通訳者の品質管理 / 工藤浩美(株式会社テンナイン・コミュニケーション 社長)
16:10 - 16:35 – 通訳者お役立ちツール・ガジェット、エトセトラ / 宮原美佳子(フリーランス通訳/翻訳者)
16:35 - 17:00 – クロージング、QA他

詳細な講演者紹介と講演概要はこちらからどうぞ

2013年2月1日

野依教授とコールハースに学ぶ。

明けましておめでとうございます。ブログを書こう書こうと思っていたらついに2月になってしまいました。1月はのんびりペースが普通なのですが、今年に限っては怒涛の仕事ラッシュでした。ありがたやありがたや。

おかげさまで昨年は楽しい仕事に恵まれ、素敵な出会い(特に上野と渋谷あたり)もあり、充実した一年になりました。私はいつも考えるよりまずやってみるタイプで、多少の火傷も覚悟の上で未知の分野に頭を突っ込んでいくわけですが、おかげで痛い目を見つつも大きな収穫を得ることができました。2013年は今まで以上に蛮勇ぶりをフル稼働させていきたいと思います。

未知の分野というと、たまに考えることがあります。翻訳者のイベントなどに参加すると、ベテラン翻訳者は口々に「専門化しろ」と言います。確かに一つの専門分野に集中すれば生産性・経済効率性は格段と向上するでしょう。けれど私は思うのです、それで本当に良いのかと。仕事がマンネリ化していないかと。創造性が失われていないかと。本当に成長しているのかと。

先月末、ノーベル化学賞受賞者で理化学研究所理事長の野依良治先生の通訳をする機会に恵まれました。打ち合わせの時からきさくに話してくれて、メッセージ性に富んだ講演内容は科学から哲学までカバーしており、同時通訳者冥利に尽きる仕事でした。その講演のなかで野依先生は以下のような話をされています。普段は仕事の具体的な内容はあまり書かないのですが、これは無料の一般公開イベントなので・・・

・米国にノーベル賞受賞者が多いのは多国籍文化が大きな理由の一つ。特に基礎科学においては異文化を経験した人が大成している。
・ノーベル賞研究の大半が米国で行われているのは経済力だけではなく多文化性によるもの。
・注目すべきはユダヤ系科学者の受賞者比率。受賞者本人、あるいは親に祖国がなく、世界を漂っているケースが少なくない。

野依先生は、創造的な視点を獲得するには多国籍・多文化な環境に身を置くことが大事だとしていました(そして、苛烈な環境に身を置くことが人に力を与えることもあると)。私もここ数年、これを強く実感していてます。彼が話していたのは本当に意味での多国籍・多文化ですが、私は数年前から他分野(私にとっては異文化)の人と積極的に付き合うようになり、その影響もあって一時はマンネリ化していた翻訳・通訳作業もまた楽しくなってきたというか、新たな刺激を得られるようになったのです。

野依教授を同通ブースからパシャリ

特にアートや建築から得たインスピレーションは翻訳指南本・専門書の比ではありません。メタボリズム運動の基本理念である「新陳代謝する建築」を明快に表現して国際的に知られることとなった中銀カプセルタワーを目にしたとき、ああ、メタボリズムこそ私が目指していた同時通訳の最終形態だと直感しました(常に新陳代謝するものに最終形態など存在しないと突っ込まれそうですが)。

中銀カプセルタワー
昔から建築は好きなのですが、ここ数年は特に色々と書籍を買い漁って研究するようになりました。すると、やはり独創的なアイデアを持つ建築家、後世に残るような素晴らしい作品を世に出す建築家は多文化・多国籍な環境で育っているケースが多いのです。例えば、常に挑戦的なアイデアに満ちて建築界の話題をさらってきたレム・コールハースは意図的にそのような職場環境をデザインしています。ロッテルダムのOMAオフィスを訪問した瀧口範子は『行動主義 レム・コールハース ドキュメント』で以下のように綴っています。

コールハースは日本人、インド人、アラブ人、黒人など、多様な人種を積極的に雇い入れようとしている。 私が訪れた時には、頭にスカーフをかぶったイスラム系の女性スタッフもいた。また建築だけでなく、ほかの職業についた経験があるかどうかも、コールハースとの面接では尋ねられたのだという。建築のありかたを拡げようとするコールハースにとって、事務所のスタッフが「種々雑多」であることは必須なのである。

コールハース自身が幼少期をインドネシアという異国で暮らした事実も無視できないでしょう。私が敬愛する建築家であるルイス・カーンも幼い頃から異文化体験をしています。

さて、一体なにが言いたいのか。一言で表現すれば、私は2013年も自ら「異文化」に身を投じていく、ということです。そうしなければ更なる成長はできないと思っています。そして他の翻訳者・通訳者も同じように挑戦を続けてほしい。それは今まで接点が無かった歌舞伎を観に行くとか、ロッククライミングを体験してみるとか、何でもいいのです。今までは専門分野である法務、例えば契約書しか翻訳してこなかったけど、今年は医療系の翻訳も勉強してみるかとか、そういうものでもいい。自分の中で眠っていた新たな才能を発見することになるかもしれませんよ。

まずはやってみること。そしてやりながら修正を加えていくこと。それが2013年の基本方針です。