2014年2月23日

異字同訓使い分け手引 42年ぶり見直し

異字同訓使い分け手引 42年ぶり見直し

例えば「とぶ」については、スキージャンプのような空中を移動している状態を言う場合は「飛ぶ」を、フィギュアスケートのジャンプのように地面を蹴って高く上がる場合は「跳ぶ」を使うとしています。
「すすめる」について、物事を前や先に動かす場合は「進める」、読書などの行為を働きかける場合は「勧める」、特定の人や物を推薦する場合は「薦める」を使うとしています。
また、「雪がとける」と言うとき、液状になるという意味で「溶ける」を使うことが多いですが、冬の間中、降り積もっていた雪がとける場合は、固まっていたものが緩むと考えて「解ける」を使うこともできるとしています。
このため「雪どけ」は「雪解け」となります。
個人的には「思う」と「想う」をしっかり使い分ける人が好きです。

2014年2月8日

聞こえない、この苦しみ。

佐村河内氏の事件が世間を賑わせている。

「佐村河内守氏の耳は聴こえていた」新垣隆氏が会見

森下唯オフィシャルサイト » より正しい物語を得た音楽はより幸せである ~佐村河内守(新垣隆)騒動について~

またS氏騒動・長文多謝

新垣隆くんのこと - 笠松泰洋の作曲家日記

実は私は昨年、佐村河内氏のコンサートで交響曲HIROSHIMAを鑑賞していたこともあり、全聾でこれだけの作品を仕上げるとは凄いなあと素直に感動した一人だったので、今回の事件には深い失望を感じている。怒りは正直あまりない。ただただ、失望である。残念である。

個人的な事情もある。つい先日、通訳仲間に引退を打ち明けられた。えっ、まだ若いじゃない、なんで引退するの、と聞くと、「先日、現場でやらかしちゃってね」と言う。なにかとんでもない誤訳をしたわけではないらしい。じゃあなんのさと問い詰めると、「耳が聞こえなくなった」と彼女は寂しそうにこぼした。「ここ一年で急激に聴力が落ちてね。もう仕事にならないの」。

自分のすべてを捧げた仕事が、ある日突然できなくなる。私はそれが一体どういうことなのかすぐには実感できず、ただ彼女の涙をなにもできずに見ていた。そして何の役にもたたない励ましの言葉をかけていた。でも今は少しは理解できる気がする。だから佐村河内氏にはきちんと謝罪してほしいし、罪を償ってほしい。