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2024年12月31日

2024年のまとめ

◆2024年のまとめ

今年は今まで以上に仕事が充実した1年でした。改めて振り返ってみると、23年から法務とゲーム関連の指名案件がかなり増え、それにともないエージェント経由の案件は劇的に減りました(ドル円の為替状況を鑑み、私がドル案件を優先していることも大きいですが)。案件数が減って効率よく稼げてはいるのですが、やはり国内エージェントと仕事をしないと業界情報が入ってきませんし、まだ知らない通訳者との出会いもなかなか無いので、来年も適度に受けていきたいと思ってはいます。

来シーズンは国内で幕開けですが、2週目からはオーストラリア、そして月末はスイスです。3月・4月も海外出張があるのですが、年を重ねるごとに体調を崩しがちというか、喉も意識的にケアしないとすぐにおかしくなってしまいます。老いるってこういうことか……と改めて時間しています。でも遠隔通訳の普及で激減するかなと思っていた出張がなぜか増えているので、これがいつまで続くかわからないけれど楽しめるうちに楽しんでおこうかなと思います。仕事はしっかり、遊びもしっかり、がモットーなので。

2024年はJACIにとって10周年イヤーでした。2015年4月に団体を立ち上げたときは、強く反対する人はいなかったのですが、積極的に応援してくれる人も少なかったので、課題山積なスタートだったのを覚えています。スタートアップ企業のように先行投資をしなければ活動資金が調達できないし(1年目は100万円ちょいを自腹で負担し、あとで協会から返金してもらいました)、小さい組織はとにかく企画を打ち続けないとすぐに忘れられてしまう。思えばこの10年は業界内での信頼とポジションを確立するために休まず走り続けたような気がします。

そんなJACIも2025年は11年目に入ります。今では頼りになる理事や仲間が増え、少しずつ成熟した組織に成りつつあります。私も数年前と比べて現場からは少し離れて、プロデュース寄りの活動にシフトしています。2025年も楽しみにしていてください。

 

シーズン中はがっつり遊ぶ時間がなかなか確保できないので、近年は消化したいコンテンツをリスト化して、年末年始に粛々と(笑)こなしていくのが通常パターンです。今年はは『虎に翼』、『Yellowstone』、『Succession』を完走できれば満足かなと。あと、JRPG好きとしてはドラクエ3 HD-2Dもなんとかクリアしたい……

まだShogunを視聴できていないのですが、次の夏までには!みなさん、良いお年を!

2024年7月1日

JACIに新しいグループが2つ誕生。

 6月1日付けで一般社団法人 日本会議通訳者協会(JACI)に新しいグループが2つ誕生しました。法務通訳部とスポーツ/エンタメ通訳部です。

協会の規模が大きくなり、会員が求める活動多様化する中で、分野を絞って活動してみるのが効率性と効果が考えた上でベストなのでは、と検討した上での決定です。

まずは8月の日本通訳フォーラム2024で①法務、②スポーツ、③エンタメの3本柱に特化したセッションを用意するので、楽しみにしていてください!

2024年3月31日

ダニエル・ジル教授の来日イベント

 

JACIが2018年に創設した特別功労賞の第1回受賞者であるダニエル・ジル教授が仕事と私用を兼ねて日本に長期滞在する、と耳にしたのが23年秋頃。すぐに連絡して調整を重ね、滞在中の一週末を頂いて直接講義をしていただきました。ジル教授とえば通訳の努力モデルですが、講義は最新の通訳理論も含んでおり、実に濃密な週末になりました。懇親会には鶴田知佳子先生やジル教授の旧友も飛び入りし、こちらもとても有意義だったと思います。

JACIにとってこのような試みは初めてだったので、自由な議論ができるようにと録画はしなかったのですが、内容が盛りだくさんで消化しきれない部分もあったかもしれない、という反省から、この講義の内容を動画化できないかといまジル教授と協議中です。実現すれば、おそらく1モデュール10分~15分というようなサクッと学べる形になるはずです。期待せずにお楽しみに!笑

2024年3月4日

【3/2-3/3】JACI 札幌逐次ワークショップ

 

1月から始まったJACIの国内逐次ワークショップですが、3月は札幌開催です。札幌でやるなら冬の方が雰囲気あるよね、という私のテキトーな考えで3月上旬に決まったこのイベントですが、前日になって「吹雪で飛行機が飛ばないかも?!」という危機的状況に。本来であれば講師2名(私と結城直美さん)は飛行機で現地入りするはずが、リスクヘッジのために結城さんは空のルート、私は新幹線と電車を乗り継ぐ陸路で札幌を目指すことになりました。

深夜に新函館北斗駅に着き、近くの東横インにチェックイン。フロントの人に「最寄りのコンビニは車で15分です」と言われた気が今でもするのですが、聞き間違いかもしれません。陸路で北海道自体が初めてなので、土地勘がなさすぎです。翌朝は早い時間から移動を開始して、なんとか時間までに札幌の会場に到着することができました。

地方でイベントを開催するときは、今回のようなワークショップもそうですが、地元の業界情報を得るように努めています。どのような仕事が多いのか、通訳者に仕事を通した成長の機会はあるのか、業界団体に求めていることは何か……対話をするなかで学ぶことも多いです。外部の人間には見えにくい関係性なども少しずつ見えてくるので、コミュニケーションはとても大事です。

過去の経験も踏まえた個人的な意見ですが、地方には大きく成長できるポテンシャルをもった通訳者が相当数います。しかし、いくらあってもポテンシャルはポテンシャルでしかなく、結局は現場経験を積まないと開花するものも開花しません。札幌も同様で、「この人、構想は良いから、あとはガツガツ仕事すれば化けるだろうなあ……」と思う受講生もいました。

聞けば、そもそも北海道の通訳市場は小さいので、通訳ガイドを兼業としている人が少なくないそうです。けれどガイド案件を多めに入れていると通訳案件が来たときに柔軟に対応できず、自然とフェードアウトしていくのだとか(または現状維持)。市場規模ゆえの課題ですが、遠隔通訳がかなり普及したいま、地方の有能な通訳者の仕事をどう増やしていくかをJACIとしても考えていかなければ、と感じています。

ちなみに右の写真は懇親会後、かなり人が減ったあとに「あれ、写真撮るの忘れてたね」と誰かが言ったあとのワンショット。本当は2月の雪まつりの週にあわせて楽しみたかったのだけど、その週だけ飛行機代とホテル代が倍くらいになってたので秒で諦めたのはここだけの秘密。

2024年2月11日

スポーツマネジメント通訳協会、発足。

 

2023年に発足した一般社団法人スポーツマネジメント通訳協会の篠田和徳事務局長と年末から何度か会って話す機会があり、意気投合というか、角度は異なれど目指すゴールは一致していると確認ができたので、2月23日にはイベントの共催も決まりました。

「スポーツ現場での通訳を語ろう」(遠隔イベント)

JACIも夏をメドにスポーツ通訳部を立ち上げる予定なので、いろいろ交流を深めながらスポーツ通訳者の育成や仕事の獲得につなげていきたいと考えています。

ちなみにサイトを閲覧するとわかりますが、主に野球通訳を扱ったコラムには役立つ情報が豊富です。

2024年1月6日

2024年はリアル回帰。対面ワークショップ祭りです。

一般社団法人 日本会議通訳者協会は2024年、株式会社KYTをスポンサーに迎えて、日本各地で逐次通訳ワークショップを開催します。各ワークショップの詳細は下記リンクから。

【国内ツアー】逐次通訳ワークショップ

JACIはコロナ禍を除いて、設立初年度からなんらかの対面ワークショップを毎年開催してきました。初回は某理事の「箱根で温泉に入ろう!ついでにワークショップも付ける感じで」という8割方ノリで開催されたのですが(でも内容は大真面目でした)、以降JACIの名物飲み会、もとい企画として多くの参加者に学びとつながりの機会を提供してきました。今回も某理事の「子供の頃からドームツアーがしたかった!なのでドームがある都市でワークショップツアーをしよう!」というバカ丸出しの発想からスタートしています。でもいつの間にか「どうせこの規模でやるんだったら日本の全地方をまわろう」「ベテラン講師を送りこんで圧倒的なクオリティを実現しよう」「それも手頃なお値段で」と、どんどん話が大きくなり、ついには半ば騙されてスポンサーになった?株式会社KYTさんの協力も得ることになりました。

JACIにとってこの規模のツアーを実施するのは初の試みですが、コロナ禍で開催された日本通訳翻訳フォーラムのように、誰もやらないことにチャレンジするのがJACIのDNAだと私は勝手に思ってます。

普段はあまり通訳イベントが組まれない仙台や広島、高松もツアー会場に含まれていますので、興味がある方はぜひこの機会に参加していただければ。そして講師の方々も、仕事が終わったらたっぷり飲んで遊んでください!

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ここまで話したワークショップは対面イベントですが、遠隔イベントもたっぷり用意しています。まずは……

LinkedInビジネス活用セミナー(1月27日開催)

日本翻訳者協会(JAT)さんとのコラボ企画。JAT会長の狩野ハイディさんとの雑談から生まれました。「翻訳(通訳)技術だけを磨いても今の時代はダメだよね」という共通認識がお互いあるので、構想から実現まで比較的スムーズに進みました。LinkedInを活用しきれていない翻訳者・通訳者はとても多いと思うので(私も含めて!!!)、この機会にぜひ。特に海外のクライアントはLinkedInで通訳者を探すところも多いので、いろいろ学べるはずです。

「Web3業界」に入るなら今がチャンス!通訳者のためのWeb3セミナー【基礎知識編】(2月16日開催)

仮想通貨やメタバースがという言葉が社会に普及してからずいぶん経ちますが、通訳者は本当に仮想通貨を支える技術やメタバースの本質がわかっているのでしょうか?Web3って何?NFTはアメリカのメジャースポーツリーグではないですし、OpenSeaは広い海ではありません。わかってるようで実際は全然わかってない最新のテクノロジーを基礎から一緒に学びましょう!全3回のシリーズです。

スポーツ現場での通訳を語ろう(2月23日開催)

年末にスポーツマネジメント通訳協会の担当者と意気投合して決まったイベントです。おまけに無料。私も司会として参加します。もっとスポーツ分野の通訳を盛り上げたい!

これらに加えて、夏のフォーラムはもちろん、秋以降のイベントも複数検討中です。2024年も走り続けるJACIを宜しくお願い致します。

2023年12月3日

「翻訳の日」連動企画に出演しました。

日本翻訳連盟(JTF)さんの「翻訳の日」企画にJACI会長として参加してきました。JTF、日本翻訳者協会(JAT)、(アジア太平洋機械翻訳協会)AAMT、JACIの4団体が集まったパネルディスカッションです。コロナ渦は会長として対外的な仕事がほぼゼロだったので、これが3年ぶりになります。まあ、コロナ前もそんなに出てはいなかったのですが。

この記事、10月上旬に出そうと思っていたのに、やはり秋の繁忙期は甘くないです。忙しくしていたら12月になってしまいました……が、このブログの読者であればもはや安定のスローな更新ペースです。

もう動画は公開されていませんが、とりあえず、まとめ記事がアップされています。



このイベントに先立ち、JACIの9年間を振り返る機会があったのですが、2015年にJACIを始めた頃は「どこの馬の骨やねん」的な反応が多かった気がします。ただ、団体を自分の利益のために使わず、コンテンツやイベント活動などでしっかりと結果を残し続ければいずれ多くの人に認められるだろうと頑張ってきて、それが今の支持につながっているのだと思います。

来年は10周年イヤーを記念して全国各地で逐次通訳ワークショップを開催します。JACIのトップ通訳者が各地で大暴れするので、宜しくお願い致します!

2022年6月15日

甲子園優勝監督になりました。ある意味。

2021年の振り返りと新年の抱負について1月に書こうと思っていたのだけど、安定の放置で6月になってしまいました。で、なぜいま書いているかというと、
2021年の冬(1月~3月)に主宰した英語通訳塾の受講生からついに同時通訳グランプリ優勝者が出たからです。日本が誇るバンタム級王者が井上尚弥なのであれば、アトム級王者は間違いなく上妻つぐみでしょう。「次はメイウェザーじゃ!」って言ってたし。言ってないか。

英語通訳塾はコロナ禍での実験的試みで、単純に①一定の英語力があって、②通訳を専門的に学びたいけれど、③カネがない若手を短期間で集中的に教えたらどこまで伸びるか僕自身が検証したかったのが大きな理由です。僕自身暇だったので……と言いたいところだけど、予想に反して結構仕事が戻ってきたので、途中からかなりハードなスケジュールになりすぎて死にそうでした。帯状疱疹にもなったよ、今だから言えるけど。ははは。

実は上妻さんは入塾した時点から自然と声の使い方が印象的でした。最初は逐次も同時も情報の取りこぼしが多すぎて全然できなかったけれど、かぎかっこ話法を教えたあたりから「自分の声」を発見したのか、とても表現力に磨きがかかり、プログラム後半は少し余裕もでてきて、短時間であれば同時通訳のスピードにもついていけるようになっていました。思えばこの塾では声を有効に活用することで「訳を立体的に」しようと何かにつけて教えていた気がしますが、上妻さんはそれを一番よくできていたと思います。

まあでも正直、僕が教えなくても彼女は遅かれ早かれ通訳者としての自分のスタイルを発見していたと思います。なのでグランプリ優勝後、NHKが取材にきたら「上妻はオレが育てた」と豪語するつもりでしたが、それもできません。残念。

通訳塾では普通のスクールでは絶対にやらないような、「どうせ最初は同通スピードについていけないだろうけど、とりあえず荒波に揉まれて泳ぎ方を覚えよう、生きるために」的な教授法というかノープランな感じで、3週目くらいから全員同通ブースに入って頑張ってました。個人的にはスカーがムファサを崖から蹴落とすイメージがあって、「ライオンキング教授法」と呼んでます。みんな本当によく頑張りました。

去年のファイナリストである西原念さんや、今年のファイナリストになった村山咲希さんも最初は全然ダメだったのですが、やはり若さゆえ吸収が早いし、教えたことを素直に実践していたので、すぐに結果が出なかったとしても、何度もブース内でボコボコにされればそのうち何かのきっかけで開花するだろうと思っていました。またしてもノープランな放置プレイです。でも場慣れって大事なんですよね。初めて自転車に乗る時のように、経験を通して直観的に覚えることが多いのですよ、通訳って。特に村山さんは極度の緊張しぃだったので、とにかく経験を重ねることが彼女にとっては重要でした。小さな成功体験を積み上げていかないと緊張がとけることはないので。また来年、ラストイヤーですが再挑戦してほしいです。というか出場資格があるなら全員出ようよ。ホントに。

グランプリ決勝の翌日に祝勝会を開催。残念ながらファイナリストにはなれなかったけれど、参加したメンバーについて簡単に紹介します。

写真でピースをしているのは大島さん。塾を通して不器用な自分に向き合えたようで、確実に成長しました。プログラム後半の同通セッションでは、「これホントに大島さん??」と思うようなゾーンに入った瞬間があって、セッションMVPを獲得。今後もそのひらめき?と努力を大事にしてほしいものです。上妻さんと村山さんに花を買ってくる優しい&配慮できる人です。

写真の一番左にいるのは栗原さん。マイペースな性格ゆえに同通のスピードには最後まで対応に苦労していたようですが、内容をしっかり理解したときはとても正確で流麗な訳出をしていました(僕自身、その訳にうっとりしたのを覚えています)。最近、職場で1時間の逐次をしっかりやりとげたとか。爆速成長というわけではないけれど、経験を積んでいけば、間違いなくもっと上手くなります。今後に期待。長く聞いていられる素敵な声だし。

西原さん(去年書いた)、村山さんをパスして一番右にいるのが満元さん。僕が沖縄に住んでいた高校時代から知っているので、本当に夢をあきらめずに通訳者になったんだ……と思うと感慨深いです。あまりイケメン男子が増えると僕の肩身が狭くなるので困るのですが、いずれは彼のような有能な通訳者が現場の主役になっていくのでしょう。まだ粗削りな部分はありますが、最初は誰でもそんなもの。粗い部分はきちんと認識した上で、自己改善を繰り返す努力が求められます。今でも結構上手いですが、もっと上手くなりますよ。今の満元さんの想像を超える上手さに。

他の受講生についても語りたいけれど、ちゃんと会ってからにしておきます。12人全員、家族のようなものだから、何かあったらいつでも連絡してください。土地の権利書以外は支援できると思います。

ちなみにフランスから来日した王者・上妻さんに「エスプリに溢れる土産をよろしく」とお願いしたらお茶をもらった。友達に聞いたらすごいお茶らしい。でも僕自身にエスプリがないのでその凄さがよくわからない。美味しいけど。美味しいからいいか。


で、最後に。グランプリ王者を輩出してしまったからにはまた通訳塾を再開しなきゃならないのかな。たぶん来年1月~3月あたりにまたやろうかと。検討します。いま日英通訳の教科書(現場仕込みの技術論)を執筆するべく準備中なので、最終的にはそっちを優先するかもしれませんが。

2021年6月28日

英語通訳塾&同時通訳グランプリの振り返り。

年明けから3か月、比較的ステルスモードで若手を対象に通訳を教えていました。真面目に課題をこなして勉強すれば授業料は免除というシステムで、なんとか全員(12人)無事に修了しました。受講生が学びをまとめたブログはこちらから。

プログラム自体は3月末に終わったので、もっと前にブログに書けたのですが、実は受講要件の一つが「2021年のJACI同時通訳グランプリにエントリーすること」だったので、途中でごちゃごちゃ言うよりグランプリの最終結果が出るまで沈黙しておこうかなと思っていました。で、先日その結果が出ました。当塾からは西原念さんが社会人部門のファイナリストに選ばれましたが、惜しくも本選での入賞はならず。あー、残念です。甲子園出場校の監督ってこんな気持ちなんだろうなあ。やはり自分が教えた人には成功してほしいものですよ。

西原さんは正直、1月上旬の時点ではそこまで際立った特徴はなかったのですが、2月中旬くらいからめきめきと腕を上げて、最終的には受講生の中で一番の成長度を記録したと思います。そもそも受講生は全員スタート地点が異なるのですが、一番伸びたと思ったのが西原さんというわけです。受講生の中にはもっと安定的に訳出できる高度な技術を持っている人もいましたが、こういうものは結局、結果がすべて。強いやつが勝つのではなく、勝ったやつが強い。その意味では、西原さんがファイナリストに残ったのは間違いなく通訳が上手かったから。来年もぜひ挑戦してリベンジしてほしいです。

他の受講生はというと……提出したファイルが壊れていたり、音が入っていなかったり(または小さすぎて聞こえなかったり)、指定の時間までに送信できていなかったり、通訳以外の部分でつまづいた人も結構いたようです。実にもったいない。来年のエントリーは義務ではないですが、再挑戦してほしいですね。少なくとも私はウォッチしてますよ。目標があれば人は強くなれますから!

同時通訳グランプリについてですが、私は通訳塾をやって受講生を大会に送り込んでいた関係上、今年は運営にほとんど関わっていませんでした。当日のロジのお手伝いは少ししましたが、審査関係の業務は当然なし。つまりほぼオブザーバーだったのですが、社会人部門で神田雅晴さんが優勝したのは感慨深かったですね。彼は第1回から毎回参加していて、過去にはJACIの夏合宿に参加したこともあります。話すたびに、「通訳が上手くなりたい!」という気持ちが伝わってきて、こういう姿勢をもった若手がもっと育ってくれれば業界も安泰だなあと思っていました。優勝者スピーチにも気持ちがこもっていて、うるっときた人もいたはずです。

学生部門準グランプリの渡部美樹さんには2020年2月(コロナ直前)にモントレーで初めて会ったのですが、その時はまだ同通練習を始めたばかりのようで、言葉には自信より戸惑いが感じられました。それが1年半で急成長!本当にWowの一言しかありません。

最後に。本大会は小野陽子理事のリーダーシップがなければ成立しなかった大会です。講演者、審査員、参加者などの関係者と個別に調整し、当日のフローを組んで、大会をほぼ円滑に実施したことはとてもすごいことだと思います。小野理事は謙虚なのであまり表に出ませんし、発言もしませんが、間近で彼女の仕事ぶりを目にしている私は尊敬&感謝しかありません。通訳業界は小野陽子さんがいて本当にラッキーです。

これを読んでいる皆さんは小野理事にあったら「グランプリ、ありがとう!」と言ってやってください。とっても喜ぶはずです!

2021年5月17日

帰ってきた日本通訳翻訳フォーラム

今年もやります!

日本通訳翻訳フォーラム2021

コロナで多くの通訳者・翻訳者が不安を抱えていた昨年夏、どうせなら業界初のスケールで祭りをぶちかまして元気だそうや、というほぼノリでスタートした同企画ですが、今年も開催する運びとなりました。

コロナの本格的な感染拡大が始まってからこの夏で約1年半。多くの業界人がいわゆるニューノーマルに慣れて落ち着き始めていますが、IJETなどの大型業界イベントはまだ復活しないようなので、今年も翻訳サイドを巻き込んで豪華な講演者をずらりと並べました。明らかにやりすぎた昨年よりは若干規模縮小ですが、それでも毎日開催になりそうです。十人十色管理人の井口富美子さんの紹介で、翻訳サイドの講演者にはビッグネームが並んでいます。すごいね、この厚み!

通訳サイドは海外講演者の数を増やしました。遠隔時代の環境設定や通訳報酬の考え方などタイムリーなトピックはもちろん、演技のスキルを訳に活かすという楽しみなトピックも。日本ではこういう内容で講演してくれる人があまりいないのですよね。あまり演じすぎるスタイルだと先輩通訳者に怒られるなんてことを耳にしたことがありますが、ホントかな。

まだいろいろ考えながらブッキング中ですが、最終的なセッション数は40~42あたりでしょうか。マイペースで頑張ります。

2020年6月5日

日本通訳翻訳フォーラム2020

タイトルがすべて。やります。

日本通訳翻訳フォーラム2020

コロナで仕事は減り、業界イベントは全滅。でもやられたままでは正直ムカつくので、遠隔開催で3倍返しします。昨年までは「日本通訳フォーラム」でしたが、今年は翻訳にも射程を広げて(だって他に翻訳イベントないじゃん……)、「日本通訳翻訳フォーラム」として開催。セッション数は私が知る限り業界史上最多(40以上)になる予定。翻訳半分、通訳半分にしようかなと。8月1日から31日まで、海外の舞台演劇祭のように毎日どこかで何らかの講演やワークショップを開催します。いや、毎日は保証しないけど(笑)、まあ8月は山盛りですよ。二郎系のイベントかもしれません。

■私の近況。ここ数か月は私も通訳の仕事が減っているのですが、幸い翻訳が増えていて、執筆の仕事もあるのでなんとかやってます。というかここ1年は断れない仕事が続いて本当に働いたから(働きすぎて秋はちょっとスランプ気味だった)、自分の健康にとってはペースダウンはよかったのかもしれません。

ただ、いろいろと仕込みはしています。昨年やったOne Championshipは次も狙ってますし、アジアのメディア会社と契約して、日本の某メジャープロレス団体の興行を同通することになりました。つい数時間前には契約書にサインしてFIFAの公式通訳者になりました。今年の大会(主にユース大会)はコロナで全滅ですが、今年やるはずだった大会は全部来年開催するらしいので、とても忙しくなりそうです。あとは私が一番好きで得意なNBAですね。オファー待ってます!こんなにスポーツを愛してる通訳者はあまりいないと思いますよ。トぺ・コンヒーロとトぺ・スイシーダの違いも知ってるし!(違うか)

まあ、今後は好きな仕事にシフトしていこうかなと。おカネは大事だけど、それが全てじゃないですよね。

2020年4月12日

「駆け出しのころ」プロジェクト始動。

ウイルス問題で多くのフリーランス通訳者が暇を持て余しているわけですが、日本会議通訳者協会(JACI)では、この時間を使ってなにか一緒に作ろう!というシンプルなコンセプトのもと、「駆け出しのころ」プロジェクトを始動しました。

日本会議通訳者協会「駆け出しのころ」

「私はプロになれるのだろうか」「いまやっていることは本当に役に立つのだろうか」―デビュー前に誰もが抱く不安、期待、焦燥。本連載はプロ通訳者の駆け出しのころを本人の素直な言葉で綴ります。

ある程度の点数が集まったら電子書籍としてまとめて発売する予定です。とりあえず手を動かしていれば不安を忘れられるし、みんなで生産的なことをするっていいじゃないですか!

●同時に残念なお知らせが。今年の同時通訳グランプリはキャンセルになりました。5月末にファイナルを予定していたのですが、さすがに今の状況では間に合いそうもないので。今年の出場資格を満たしている参加者は特例で来年も出場可能です。やはり優れた通訳者にはきちんとした舞台を用意して、みんなでお祝いしてあげたいですね。

●8月29日開催予定の日本通訳フォーラム2020ですが、こちらについては5月末までに方針を決定する予定です。キャンセルになっても、遠隔でやろうかという話はでています。

●2月末にカリフォルニア州モントレーでイベントを開催しました。MIISを訪れるのは6年?7年?ぶりくらいです。飛行機であまり眠れなかったのにもかかわらず、到着してすぐ生徒の一人とブースに入って同通したら、全然できなくて撃沈しました。言葉がでなくてフリーズするなんて何年ぶりかな。やはり通訳には体力と精神力が大事ですね。「かっこいいところ見せつけたるわ!」と思ったら見事に討死した事例です。

まあ色々ありますが、自宅警備しながら色々やってます。 落ち着いたら通訳焼肉会をしたいですね。

2020年3月15日

遠隔イベントやってます。

COVID-19問題で通訳業界は大打撃。2月末からはキャンセルに次ぐキャンセル、新規オファーはほぼゼロ。多くのフリーランス通訳者が将来の見通しが不透明な中、不安を感じています。

日本会議通訳者協会としては、せめてこれを学び・仕込みの時期と捉えて、会員向けに多数の通訳・翻訳イベントを用意しました。会員は無料で参加できます(割引コードは会員限定グループで共有)。一般の方も有料で参加できますが、どう考えても入会した方がお得なので、この機会にぜひ!

日本会議通訳者協会 入会案内

JACI 遠隔セミナー