2021年4月9日

EJ連載終了&『なる本』でJACI会員が大暴れ

■English Journalで6年連載させてもらった「通訳の現場から~ブースの中の懲りない面々」が2021年3月号をもって終了しました。というか、このエントリーは2月上旬に書き始めたのだけど、本業やら通訳塾やら原稿執筆やら昼寝やらプレステやらで、気が付いたら4月になってしまっていた。時間が経つのは早いですね。

それにしてもこの連載、長かった。6年なんて連載期間としては普通なのかもしれませんが(知らんけど)、継続的にコツコツやるのが苦手な私にはとても長く感じられました。もともとは居酒屋で自慢できる通訳・言語ネタをちょこっと紹介するくらいの勢いだったのですが、ここから初の著書が生まれ、すぐに2冊目につながり、新たな友人やパートナーもできました。プラスしかなかったですね。

で、次のフェーズは何かというと、ちょっと充電してから英語通訳の教科書を書いてみようかなと考えています。構想はかなり固まっています。いま市場に出回っている通訳教本は具体例に乏しいというのが私の印象で、もっと今風というか、音声素材などをフルに活用していろんなバージョンの訳文を提示し、各訳文について何をどう考えてそう訳したか、などを説明するような構成を考えています。まあ、結構時間がかかりそうですが。紙媒体よりもウェブベースの方がいいのかな。

■さて、イカロス出版さんから毎年発売されている『通訳者・翻訳者になる本』(通称『なる本』)の2022年版でJACI会員が大暴れしています。巻頭の通訳者インタビューはエンタメ通訳者の今井美穂子さん。僕らの業界ではPerson of the Yearみたいなこのコーナー、JACIの認定会員が選ばれるのはとても光栄なことです。

これに加えて、JACIが企画協力した「通訳・翻訳の新常識」コーナーでは、小野陽子理事、古賀ともこ会員、山本みどり会員が遠隔時代のニューノーマルについていろいろ発言しています。JACIは一般社団法人化してからさらに組織力が増してきていて、活動の幅も広がっています。

あと2年もしたら僕がいなくても、というか僕がいない方がうまく回るような組織になっていくのかしら。それはそれで楽しみです。