Upcoming Events

日本通訳フォーラム2019 8月24日(土)

2018年11月4日

日本通訳フォーラム2018のアンケート結果について。

今年で早くも4回目の開催となりました日本通訳フォーラム。名実と共に日本最大の通訳イベントになったと言えるでしょう。参加者も220人を超えました!

毎回、フォーラム終了後に参加者アンケートを実施しているのですが、今回もたくさんの感謝やねぎらいの言葉を頂きました。ありがとうございます。それとは別に厳しい指摘やコメントも頂いているのですが、一部誤解に基づいているものも散見されましたので、今年の実行委員長として個人的な見解を書かせてください。

■主催者の挨拶等もなく、誰が主催者か見えにくい。

主催者は日本会議通訳者協会で(これは誰が見ても明らか)、特定の個人ではありません。日本会議通訳者協会は設立当初からイベント等での「無駄な挨拶はできるだけしないように」という方針を採用しています。別に文書化されたルールというわけではないですが……というか主催者の挨拶ってそんなに重要ですか?数時間後には忘れてしまう挨拶をするくらいだったら、講演者にもっと話してもらおう、というのが協会の基本姿勢です。


■会員になっていれば割引価格で良かったですが 会員以外にとっては高い参加料だったかもしれません。

一般(非会員)の参加料は9800円でしたが、これは通訳関係イベントの相場的には破格です。むしろ終日8時間の、特にこれだけバラエティに富んだ講師陣を用意したイベントで、1万円を下回る他のイベントを見てみたいですね(私が知る限り存在しません)。今年は一部理事から「1万円以上でもいいんじゃない?」と言わましたが、今後もなんとか4桁をキープしたいです。というか、会員になりましょう!


■セッションはどれも魅力的なのでできるだけ複数重ならないようにしていただければありがたいです。(可能であれば複数日開催などで)

現時点では複数日開催する人的リソースと予算がないのです(主に前者)。それに複数トラックにして物理的に参加できないセッションが生まれるからこそ、会員になって動画を観て頂きたい。というかそういう設計です(ニッコリ)。


■できれば開催時期を夏の初め頃(7月か8月初旬など)にしていただけるとありがたいです。

運営側は7月は忙しすぎて準備ができません。仕事を優先すると、現実的に開催できるのが8月末か12月末くらいしかないのです。そして私も含めて理事で年末に働きたい人はいないと思います(笑)。


■会場は三軒茶屋より昨年までの渋谷かメジャーなJRの駅に近い方が便利なので、キャパの問題もあるのかと思いますが、来年より便利なところで考えていただければより嬉しいです。

会場選択は予算が最優先要素です。今回の会場(昭和女子大)は渋谷の会場より圧倒的にお手頃な価格でした。渋谷などメジャーなエリアではお手頃な大型会議室が少ない、というかほぼ存在しないのではないかと。むしろあったら教えてほしいです。こちらも三軒茶屋にこだわりはないので。


■フォーラム開催を地方、例えば大阪、京都の関西地区で、実施していただくと助かります。

今後は関西エリアにも力を入れていきたいと思いますので、御期待ください。というか今年はもう3回ほどワークショップを開催しました。


■会場で個々にお聞きすると皆さん「会員になった方がいい」とのことですが、会員になるメリットが料金以外にあまり理解できていない。会員の方にできるだけご紹介はいただきましたが、今回の立場では会員限定懇親会以外の交流場があれば、ありがたいと思いました。

オンラインの会員限定グループで交流できますよ!イベント割引や動画・記事閲覧などの価値を含めると、普通に2万円以上の価値はあると私は思いますが。サバイバルガイドでも書きましたが、この業界では何を知っているかと同時に、誰を知っているかも重要です。結局、ビジネスは人とのつながりですから。JACIはそのネットワークの場を提供しています。

■Q&Aの時間が足りない講義もありましたため、せっかくの機会でしたので非常に残念に思いました。

実は個人的には来年からQ&A形式を変えようかなと考えています。たとえば質問はsli.doなどで事前に受け付けて、もっと効率よくやろうかなと。誰も質問者の話を聞きにきているわけではないので。あとは、もっとソーシャルメディアを活用して、講義後にオンラインでQ&Aが展開されていっても面白いのではないかと(別に会場内でなくてもいい)。

こんな感じですかね。基本的には少人数で運営しているので、今後もあまり高いサービスは期待しないでください(泣)。私たちはイベント運営のプロではないので。だからチケット代が安いのです!

2018年11月3日

山奥で通訳はじめました(冷やし中華風に)。

日本NPOセンター主催の地域人材日米交流事業、「地域再生に挑戦するアメリカと日本のイノベーターたち」東京フォーラムで通訳してきました。このイベントに先だち1週間ほど米国の専門家たちと日本各地を旅しながら、一緒に地域の問題について学んだりしました。もちろん通訳者として仕事をしながらですが。普段はNDA等の関係でブログにアップできる写真があまりないわけですが、今回は大丈夫ということで顔バレ覚悟で(もう十分にバレてるけど)数点アップします。

基本的にはパナガイド+生耳で。小石浜養殖組合の佐々木淳さん(右)。
このあと食べた恋が浜ホタテが美味すぎて悶絶。ホタテは天然より養殖の方が高値がつくなんて知らなかった!

かみえちご山里ファン倶楽部にて、関原剛さんの講義を同通中。
私は幼少期を新潟で過ごしたのですが、ここまで山奥に来たのは初めてです。

「ここまで山奥」というのはこんな感じ。川のせせらぎと鳥の鳴き声しか聞こえません。

旅の途中、愛媛大学でもフォーラムを開催。ここはブースあり。

松山アーバンデザインセンターにて。
生耳同通はポジショニング(通訳が立つ位置)がすべてと言っても過言ではない。

2018年10月1日

本庶佑先生、おめでとうございます!

■久々のブログ更新。実は今日帰宅してTVをつけたらノーベル賞の受賞記者会見をしていて、「どこかで見たことがある人だなあ」と思っていたら、あとで思い出した。この春、香港の案件で一緒になった本庶佑先生だった!事前に打ち合わせで担当弁護士からすごい実績をもつ大先生だと聞いてはいたけれど、ノーベル賞級とは。法務、特に特許訴訟の仕事をしていると、ワールドクラスの研究者や技術者と一緒に仕事をする機会があるのだけれど、ニュースになるまでピンとこない私。罪深い。

■今年も8月25日に日本通訳フォーラムを無事開催。もう4回目です。「前の年を越えていこう、新しい何を仕掛けていこう」と常に心がけています。今年は初の①3トラック同時進行、②JACI特別功労賞の設置、③会員向けの無料大パーティー開催と、欲張ってみました。特にJACI特別功労賞は「通訳業界には業界の発展に多大な貢献をした人・団体を表彰する仕組みがない」という考えから始まった賞です。初回は努力モデルで知られる、誰もが認めるダニエル・ジル教授が受賞しました。通訳者が選ぶ賞なので、大切に育てていきたいものです。

■今年も大好きな東京ゲームショウの仕事がありました。頑張ってマーケティングしているせいなのか、業界の数少ないゲーマー通訳者として認知度が上がっているようです(笑)。しかしなぜか私がやりこんでいるゲームを担当することが一度もないという(今年でいえばデッドバイデイライト)。まあいいんですけどね。他のゲームも楽しいし。ちなみに今年の担当はヒットマン2でした。ガチで面白そうなので買います。

■ポッドキャストの質が高すぎてAudible(というかオーディオブック全般)からしばらく遠ざかっていたのですが、最近また登録して20冊くらいダウンロード。大人買いです。洋書は読みたくても本が(ペーパーバックでも)重すぎて敬遠していた作品があるので、それを中心に楽しんでいこうかなと。というかリンカーンの本、40時間を超えてるよ……

■新しい個人プロジェクトも色々進行中です。年明けには報告できるかなと。というかイングリッシュ・ジャーナルの通訳連載、もう44回……まあ100回は無理だろうけど。そんなにネタないよ。

2018年6月11日

第1回 同時通訳グランプリについて


ほぼ1年前から始まった(おそらく)日本初の試みが、6月9日(土)に無事終了しました。こちらが結果です。というか、前例があったら困るのでこれまでは「(おそらく)」と注意書き的な文言を入れてリスクヘッジしていたのですが、誰も文句を言ってこないので、これからは堂々と日本初と言ってもいいのかもしれません(笑)。

イベントの完成度という点ではもっとやれた部分があったのかもしれませんが、運営はみんな現役の通訳者なので、当たり前ですが本業優先です。理事一人ひとりが空いた時間を使って、できる範囲で貢献して、限られたリソースでなんとかグランプリ当日までこぎつけました。ただその中でも実行委員長の千葉絵里理事の貢献は突出していました。表舞台に出るのがあまり好きではない彼女なのであまり目立ちませんが(日本通訳フォーラムでの講演だって最初はやんわりと断られたけど、業界のためなら、そして桂田さんと一緒ならということで最終的になんとか受けてもらった)、彼女のプロジェクト管理能力と馬力がなければグランプリは普通に破綻していたでしょう。千葉さんのような方がJACI理事であることは本当に心強いです。これで通訳も上手いのだから世の中はフェアじゃない。

グランプリ自体はとてもハイレベルな戦いでした。去年の今頃は、「グランプリを通して有能な若手を特定し、芽が出る前に徹底的に潰そう!」とネタにして笑っていたのですが、パフォーマンスを聞くかぎり、みなさん本当に上手くて私たちの仕事がなくなりそうです(震え声)。まあでも、彼らがいれば通訳業界の未来はまだまだ明るいのかもしれません。私もコンテスタントの訳を聴きながら、「自分も頑張らなくちゃなあ」と思いました。

講演者、審査員、協力会社、スポンサー、その他の関係者のみなさんにはとても感謝しています。ありがとうございました!

△△△

さて、ここからは気付いた点や裏話を。

イベント後に受賞者の名前でググってみたのですが、学生部門優勝の奥山祐太さんは昨年の全国外大連合事業「第11回学生通訳コンテスト」(逐次通訳コンテスト)でも優勝していたのですね。どうりで落ち着いて安定していたはずだ。通訳ペアはくじ引きで決めたのですが、たまたま同じ大学の永瀬さんと一緒になって、いつも一緒に練習しているのかはわからないけど通訳者交代のタイミングがとてもスムーズでした。国際基督教大学のワンツーフィニッシュで、会場にいらしていた田村智子客員教授にとっても特別な1日になったのではないでしょうか。

他のファイナリストである虻川さんと遠藤さんもかなり上手かったのですが、競技である以上、最終的には勝者を決めなければなりません。勝負はときに残酷なものです。というか私が虻川さんや遠藤さんの年齢だった頃は、彼らの半分もできなかったので(ホントに)、あまり失望せずに今後もぜひ頑張ってほしいです。人間の成長は直線的ではないので、ある日ドーンと伸びるときがくると思いますよ。

△△△

社会人部門ですが、優勝の石井悠太さんはROM専のJACI会員だったりします。結果発表直後に「さすがMAJIT!」と世界各地から祝福の声が集まっているようです。訳を聴いていると、やはりきちんとしたバックボーンをもっているなという印象を受けます。うらやましい。

キャサリン・スイフトさんは同時通訳をするという夢を諦めきれずに応募したらしいですが、人生経験が豊富な人の訳は柔軟だなあと私は思いました。日本人は基本的に外国人の日本語に厳しい傾向があるので(私の印象ですが)、その点で苦労した部分があったかもしれません。ただ最後までしっかり戦いぬいた姿は私を含め多くの関係者の印象に強く残ったと思います。

志村理恵子さんはJACIが昨年主催した箱根合宿に参加していて、その時に開催されたミニコンテストでも入賞しています。落ち着きがあって、心が和む声とペース。最初に「グランプリ出たら?」と勧めたときは、そんな恐れ多い、自分は力不足です、みたいなトーンでしたが、予選では高得点をたたき出して決勝進出。おそらく今回のファイナリストの中でも伸びしろが大きい方だと思います。

藤井里咲さんにはグランプリの企画段階からお世話になりました。というのは、運営側に学生はいないので、学生にとって都合のよい開催時期はいつなのか、学生の期待は何なのか、そもそも知るすべがなかった。藤井さんは当時卒業したばかりで、通訳者としての実力もあったので(第8回学生通訳グランプリ優勝)、相談する相手としてはピッタリでしたし、実際に本グランプリには彼女の意見を参考にした部分がかなりあります。感謝、感謝です。決勝は残念な結果になりましたが、持ち時間がもっと長ければ彼女の持ち味である安定性をもっと発揮できたはずです。まだまだ伸びると思います!

神田さんとカークブライドさんについてはあまり知らないので(笑)、何も書けないのですが、今後のJACIの活動を通してお知り合いになっていけたらな、と。

△△△

学生や新人同時通訳者が輝ける場所を提供できたらいいなと、最初はあまり深く考えずに「やればできるんじゃない?」で始まったプロジェクトですが、準備の過程で、そしてグランプリ当日も、多くの関係者から応援をいただきました。運営側も学ぶことがとても多かったです。

次回のグランプリですが、リソース(人、カネ、時間)の問題がありますのでまだ断言はできませんが、個人的にはこのような社会的意義が大きいイベントはなんとか継続していきたいと考えています。今の通訳業界でこのようなイベントができる団体はJACIくらいしかありませんし、それをやってこそJACIが公器としての役割を果たせるのだと思いますしね。

さて、6月は大阪ワークショップが2つ、7月は福岡1つ、大阪2つに加えて2日間の夏期講習、そして8月は史上最大規模の日本通訳フォーラムが予定されています。今後もJACIは通訳者のために走り続けますので宜しくお願い致します。

2018年3月25日

二流の悲しさを知っているか?

1週間前にアルクの編集者と食事をした際に、囲碁の話になった。15年ほど前、私はなにかのきっかけで(そのきっかけ自体を忘れてしまったのだが)囲碁を始めてのめり込んでしまったのだが、始めてから気づいたのは、囲碁は集中力の強化・維持にとても役立つことだった。

いや、正確には囲碁が……ということではなく、将棋でもチェスでもなんでも良いのだと思う。辛抱強く、長く深く考えることを求められることであれば。今思うと、囲碁にハマっていた時期が純粋な集中力という意味では私のピークだった。

アルクというと英語教育やTOEIC等の試験対策書籍のイメージが一般的に強いし、私も実際そう思っていたので、囲碁関連の書籍もあるのだと聞かされて驚いた。そして曺薫鉉(チョフンヒョン、日本語読みは「そうくんげん」)の本だと聞いてもっと驚いた。英語教育と絡めてマイケル・レドモンドあたりかと思えばそうではなく、史上初の国内七冠達成で日本囲碁界を沸かせた井山裕太でもない。玄人好みの曺薫鉉、年季が入った囲碁ファンでないとおそらく知らない曺薫鉉である。

世界最強の囲碁棋士、曺薫鉉(チョフンヒョン)の考え方

私は木谷實と呉清源に憧れて長野の山奥にある地獄谷の温泉宿に一人で泊まりに行ったくらいなので、当然曺薫鉉についても知っていたが、彼の師匠である瀬越憲作との関係については本書を読むまで知らなかった。なかでも、師匠が弟子の曺薫鉉にかけたこの言葉が心に突き刺さる。

「二流は悲しい。くんげん、この道をいくなら一流になれ。そうでなければ人生はあまりにも哀れだ」

今になってやっと一流のタマゴになりかけてきた私だが、昔は間違いなく二流だった。私は二流であることの惨めさ、恥ずかしさ、悲しさを知っている。だから駆け出しの頃は文字通り睡眠時間を削って勉強したし、誰も手をつけない面倒な仕事を積極的に受けて腕を磨いてきた。二流である自分への怒りもモチベーションとしてあったと思う。この惨めな状況から這い上がってやる、という気持ちが常にあったから今の自分があると思う。

私がかつて教えた翻訳者・通訳者には、この「二流の悲しさ」をよく理解していなかった人が少なからずいた。一流になるための努力を怠っている人もいた。だからいつまでたっても凡ミスが絶えない者には「こんなバカなミスいつまでも繰り返してるんだったら、やめちゃえば?」と真顔で厳しく言ったこともある。だいたいこれがきっかけで関係が終わるというか疎遠になってしまうのだが、私はそれでいいと思っている。向いていないのであればさっさと見切りをつけてもっと自分に合った何かを見つけるべきであるし、私を見返したいと思って努力をするきっかけになればそれでもよい。

二流であり続けることを良しとするのが一番悲しいのだ。

2017年12月27日

講演とか講師業とか。

冬休みは長文を書く時間がないので(=やる気ゼロ)、簡単に。

1.講師業はじめました(冷やし中華風に)。いや、実際は昔からやっているのですが、ここ数年は忙しすぎて手が回らなかったというか。秋に原不二子先生とブースで一緒になったあと、縁あってディプロマットさんで1回教えました。また忘れた頃に教えるかもしれません。2時間教えるのって、正直、同通するより疲れるので、条件面だけを重視したら絶対にできない仕事なのですが、教える側も学ぶことが山ほどあります。ただ、技術レベルに差があると上手く教えるのが難しいですね。それに同時通訳がうまくなる一番の近道は逐次を死ぬほどやってレベルアップすることなんですが、やはり「同時通訳科」や「会議通訳科」というコース名だと同時通訳の練習をしないと学校も生徒も納得しない?的な空気があるというか。うーむ。

来年1月11日には立教大学で講演します。久々に英語で翻訳技術について話すらしい(らしい?)。

2.日本会議通訳者協会(JACI)のイベント、今年も山ほどありました。ロンドンとシンガポールで通訳者食事会を主催し、秋には京都で日本酒を通訳するイベントも。

11月にはJTF翻訳祭で白倉淳一理事と学術会員の松下佳世さんが通訳に関する講演を行いました。そうです、チャラいのは僕だけで、他の会員は真面目で有能な方ばかりですよ。

来年はとりあえず以下が決定しています。

1月13日(土)大阪通訳ワークショップ「建築通訳を学ぼうー専門用語もこわくない!必要な知識から表現まですべて教えます!」
『建築現場は今日も晴れ!』連載でおなじみの仲田紀子さんが特別ゲストを交えて建築業に必要な知識を惜しみなく共有します。これは必見!

2月4日(日) 札幌通訳ワークショップ
昨年に続き2度目の札幌イベント。今回はフリィ・マクウィリアムスさんとタッグを組んで実践的な内容を教えます。札幌のみなさん、フリィが教えるなんて滅多にないですよ!これがチャンスです!

2月8日(木) JTF翻訳セミナー 
・高橋聡さん&松丸さとみさんが翻訳サイドを、私が通訳サイドを担当して、翻訳と通訳の思考プロセスを比較するイベントです。実験的ですが、ハマったら面白いかな?

2月10日~11日(土日) 広島通訳合宿
7月に箱根で初開催した合宿ですが、今度は広島に遠征します。朝から晩までガチな講義&討議を用意しています。この値段でこの内容はおそらく日本ではJACIしかやってません!↑諸事情によりキャンセルになりました。

6月9日(土) 同時通訳グランプリ
申し込みはすでに開始していますが……学生の部と社会人の部(デビューから3年以内)を設けています。4月中旬に予選、6月9日にファイナルを開催。同時通訳の新人王決定戦です。おそらく日本初の試みなので、興味があれば臆せずぜひ御参加ください。

8月25日(土) 日本通訳フォーラム2018
年明けにアナウンスしますが、来年もアッと驚くプログラムを用意しています。Stay tuned!

3. JACIでは新連載も色々とスタートしてます。

柴原早苗「放送通訳の世界」
柴原さんには「放送通訳に関するすべてを書いてください。永久保存版を!」とお願いしています。初回のみ一般公開です。JACIの年会費は5000円とお得ですからこの機会にぜひ。

知念徳宏「聖書に学ぶ英語表現と精神世界」
通訳現場ではたまに聖書からの引用とか、キリスト教に関係ある表現が出てきたりするのですが、それについて背景知識があったらもっと上手く訳せるよね、と知念さんと話したのがきっかけで生まれた企画です。会議通訳者でありながら、ガチの牧師さんです(笑)。こちらも初回のみ一般公開。

通訳者・関根マイクの業界サバイバル・ガイド
私が通訳を始めた頃に知っておきたかった業界の暗黙的ルールとか、しきたりとか、市場での振る舞い方とか、通訳技術以外のすべてを書くつもりです。名前が入ってると冠番組みたいでいいですね(笑)。アルクさんのサイトで連載。

通訳翻訳研究の世界
松下佳世さんが最新の通訳研究、山田優さんが翻訳研究を庶民にもわかる形で説明するという企画です。学者が一見難しそうな学術研究について一般市民にもわかりやすく説明するってのは、オルテガが自分の思想をわざわざ新聞で発表していたところにヒントを得ています。イカロス出版の『通訳翻訳ジャーナル』で連載中。3か月遅れで一般公開します。

通訳者・翻訳者の子育て
文字通り、翻訳者・通訳者はどうやって子育てをしているかという話。みんな苦労してますね…… イカロス出版の通訳翻訳WEBで連載。

来年もがんばりますよ。そんじゃーね。←某評論家風

2017年10月8日

フォーラム2017年のアンケート結果について。

おかげさまで、今年もなんとか日本通訳フォーラム2017を無事に終えることができました。通訳業界を代表する研究者・実務家を集めてこのようなイベントを開催できるのは今でも夢のようです。今や名実と共に業界を代表する一大イベントとして認識されつつあるようで、素直に嬉しいなと思う反面、来年以降も頑張らなくてはなあ、とプレッシャーも感じています。まあ、楽しいからやってるわけですが。

さて、イベントから1か月半経過して、今年の参加者アンケートの回答もぼちぼち集まってきたので、いくつかコメントしたいと思います。これまでは(第1回と第2回の分も含めて)とても忙しくて、コメントしたくてもできなかった!ポジティブな意見も山ほど頂きましたが、今回は主に改善点を指摘する意見だけを抽出して私の個人的な見解を述べたい思います。

1.毎回、講義の初めにPCとスライドの操作で問題が起きていたので、次回は改善を。

すみません(泣)。日本通訳フォーラムは学生も含めて多くの関係者に気軽に参加いただけるように、参加料を損益分岐点にとても近いラインで設定しています。要は、金儲けでやっているわけではありません。スタッフは全員ボランティアですし、事前に機材等のリハーサルを行うには部屋の追加料金がかかるので、これも行っていません。その意味ではすべてぶっつけ本番なわけなのですが、来年以降は休憩時間を少し多めにとって対応したいと思います。対応力を上げるためにチケット代も少し高めに設定するかもしれません。

2.会議の映像を一般参加者にも見られるようにして欲しい。

講演者とは「会員限定アクセス」で合意しているので、動画視聴を希望の方には入会をお願いしています。というか、会費はとてもお手頃ですよ。

3.講師によっては、英語しか想定していないような話し方をされるところがあったりましたが、英語以外の言語通訳者も来ているということを頭の片隅に入れていただけるとありがたいなと思いました。講師は英語がご専門の方々なので内容はもちろんそのままで構わないのですが、「みんなもわかっていて当然」という態度をされてしまうと専門外の身には少々残念に感じます。

英語専門の通訳者は英語しかわかりませんし、データによると参加者の大多数が英語で活動をされている方なので、必然的に英語中心になってしまいます。これはしかたありません。講演者も「みんなもわかっていて当然」ではなく、「会場の大多数が英語通訳者なのだから、その人に向けて話すのが効率的」というスタンスだと思いますし、私もそれで良いと思います。

とはいっても、英語以外の言語も忘れてはいません。来年以降は英語以外のイベントを増やしていこうと理事会で検討していますし、フォーラムでもなにか英語以外のセッションをもてないかなとも相談しています。興行的な要素もあるので(良いイベントをやっても赤字垂れ流しでは意味がない)、今後調整していきます。

4.講師の方に、"通訳を職業としていない一般人"も参加している旨、お伝えいただければと思います。たぶん全講師が、聴衆はすべて通訳者であると勘違いされているようですので。。。

これは3と同じで、来場者の大多数が現役の通訳者か通訳学習者だからですね。講演者にはそれを意識して話してほしいと実行委員会から伝えています。今後も(来場者の傾向が変わらないかぎり)これが変わることはないと思います。

5.基調講演の会場が場所によって空調の差があったと思いました。

これは本当に申し訳ありません。会場の空調が故障していたと実行委員会も直前になって知りました。開催日が土曜日で、故障したのが金曜夜の別のイベントだったので、会場管理側が連絡をとれなかったとのこと。偶然が重なって対応できませんでした。

6.参加人数が多いため、会場のキャパについて見直したほうがいいのではないかと思いました。

これは興行的な問題でもありますね。実行委員会としては可能な限りお手頃な価格で多くの方に参加してもらいたいと思っていますが、大きな会場を借りるとどうしても会場費が高くなります。そして結果的にチケット代も上げなければなりません(チケット代が2万円だったら来場者はグッと減ります……)。現在はこのバランスをどうとっていくかを検討中です。もっとお手頃な会場も探しています。

7.欲を言えば、AとBの部屋がもっと近ければスムーズに移動できたと思います。

これも検討中です。来年のフォーラムはこれを改善したいと思います。保証できないのが難しいところですが(泣)。

しかーし!来年のフォーラムの基調講演者には超ビッグネームが確定しています!色々問題はあるし、改善点も尽きないですが、Content is Kingという真理を忘れずに価値あるプログラムを組んでいきたいと思います。

2017年10月7日

仮想通貨(暗号通貨)を猛スピードで勉強中。


いま仮想通貨を猛烈に勉強中です。英語ではcryptocurrencyと呼ばれるのが一般的なのですが、なぜか日本のニュース等では仮想通貨と呼ばれることが多いので、ここでも仮想通貨と書きます。

仮想通貨の存在はMt.Gox事件の少し前から知っていましたが、テック系ギークが色々やってるね程度の認識でしかなく、特に注意はしていませんた。Mt.Goxの事件が発生してからは、「あんなのにカネを出すのはバカしかおらん」と思っていました。

その認識も、土方奈美さんの『デジタル・ゴールド──ビットコイン、その知られざる物語』を読んで変わりました。とても丁寧に読みやすく訳されていたので訳書嫌いの私も最後まで一気に読めたというのもありましたが、とにかくビットコインの歴史が面白い。そしてビットコイン、いや仮想通貨を支えるブロックチェーンは今や一部で「インターネット以来の革命である」と言われています。

ブロックチェーンは「あらゆる人の未来」を変える、という話(WIRED)

そんな中、私にも仮想通貨やFinTech関係の案件が多数入ってくるようになりました。それまでは「ブロックチェーン」と聞いたら「ん?ジャッキー・チェンの知り合い?」程度の理解だった私ですが、仕事上のニーズも重なって勉強する必要性に迫られたわけです。今年の7月くらいから本格的に基本書を読み始め、ネットでのリサーチも継続し、痛い目にあわないと何も学ばない経験主義者らしく9月からは仮想通貨に投資もしています。

別に投資なんかしなくてもいいわけですが、IR通訳を勉強していたときに実際に投資した方が勉強の効率が上がるとわかっていたので、今回も庶民的には結構な額を突っ込んでいます。落合陽一も言ってましたが、身銭を切ると一所懸命になるってやつですね(笑)。現在はとりあえずの基軸通貨(らしき存在)であるビットコイン、イーサリアム、そしてリップルを保有しています。5年くらいのスパンでどうなるか観察していきたいと思います。この分野は本当に勉強していて面白い。大きな可能性がそこにあります。

ちなみにイーサリアムについては最近でたこの記事がヒントになるかと。スマートコントラクトは大注目です。リップルが提供するサービスは従来の複雑かつ高コストな国際送金に代わる手段を評価されており、グーグルの子会社である投資専門会社「グーグルベンチャーズ」が出資したことでも知られ、日本の三菱UFJ銀行を含む世界各国の主要銀行がその決済能力に魅力を感じてプロジェクトに参加しています。

さて、仮想通貨といえば、ここがチャンスとばかりに詐欺的なICO(initial coin offering)も増えています。タイからなんかエライ人がきて講演するからコイン買えだの、期間限定でコインをセールしてるだの、日本初のICOがうんたらかんたらとバカでも詐欺だとわかるコインが雨後の筍のように出てきています。みなさんも購入する際には色々とちゃんと調べてくださいね。

2017年10月3日

ポッドキャストの更新。

最初は移動時間の有効活用としてポッドキャストを聴きはじめたのですが、気付いたらもう6年近く経過しました。現場に向かう電車の中で聴くと耳と思考とウォームアップにもなります。今回は2016年から自分のリストに追加したチャンネルの中でも特にお気に入りのものを5点紹介します。


アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンから現在のトランプ大統領まで、歴代の大統領について、あまり知られていないエピソードを交えながら紹介します。人間としての大統領にフォーカスを置いています。夏にワシントンDCで2週間近く仕事をしたのですが、毎日の通勤時に聴いていました。TPOってやつ?


米国最高裁判所についてのポッドキャスト。私のような最高裁マニアにはたまりません。ストーリー重視で、最高裁の成り立ちや、意見が真っ二つに割れた重要なケースなどをとりあげます。個人的にはAdoptive Couple vs. Baby Girlのエピソードが印象的。最近、シーズン2がスタートしました。


イタリアンマフィア好きな人にはお薦めです。プロビデンスを揺るがした大事件と賛否両論の市長、Buddy Cianciを中心に展開していくのですが、実際の当事者が語る部分が結構多いのでリアリティがあります。登場人物が多すぎて途中で混乱してしまうかもしれませんが、事件の規模が大きいのしかたないですね。あと、イタリア英語の聞き取り練習にもなります(笑)。


米国企業を中心に、どんな苦労をして起業し、今の成功に至るのかを創業者本人から聞く番組です。個人的にはビールのSamuel AdamsやAmazonの買収でいま話題のWhole Foods、またはVirginグループが羽ばたく前に潰れそうになったとか、知らなかったエピソードが多かったので驚きの連続でした。

Homecoming

日本でいえばラジオ小説(古いか……)のような位置づけかもしれませんが、こちらはいつでも聴けるという利点がありますね。Catherine Keener / Oscar Isaac / David Schwimmerと個性的な俳優(ポッドキャストだから声優か?)を並べている点にも注目。今までポッドキャストといえば無名だけど面白いことをやってる人が多い世界だったけれど、これを機会にハリウッドの有力者が参入してくる……かも?

2017年5月31日

スパルタンレースで心が折れそうになる。

27日(土)に日本初上陸したスパルタンレースに参加してきました。こちらの記事のように体験談もアップされています。

「いくら障害物があるっていっても、7kmなんて余裕でしょ」と完全に舐めてかかってましたが、心も身体も砕けそうになりました(笑)。特に40キロのサンドバッグや鉄球、砂利一杯のバケツなど重いものを持って走る(私の場合は歩く)系は腰にきますね。4日後の今も腰が痛いです・・・

運動不足なのになぜこんな無謀なことをしたかというと、クライアントが実行委員だからです。お世話になっているので最初は接待みたいな感じでエントリーしたわけですが、実際にやってみると、楽しい。これはハマる。大人になると泥だらけになる経験なんてまずないし、苦しんでいるのは自分だけではないので、なんとか一緒に頑張ろうという気持ちになるわけです。

次のレースは10月です。通訳者仲間を数名集めて、「チーム仮予約」で出場したいと思います!