2012年1月30日

今日の誤訳ネタ

1.意外によく見る風景



2.その発想はなかった

カイロに書かれている”低温やけど注意”は関西弁じゃありません。


3.「マルマルモリモリ」をラテン語から日本語に翻訳


4.味がある翻訳

「広島でプリズンブレイク怖いね」
と母ちゃんにメール送った

母ちゃんからの返事
「日本語でいって」

「安芸の國にて牢獄破り 誠に物騒に候」

5.【おまけ】今夜も徹夜してる翻訳クラスタのみなさん、お疲れ様です。

2012年1月29日

玉音放送の現代語訳

般若心経の現代語訳に続いて、玉音放送の現代語訳も発見。平成生まれの若者たちにあの歴史的意味を知ってもらうためにも、こういう試みは大事だと思いますよ、私は。

世界の情勢と日本の現状をよくよく検討した結果、ありえないと思われる方法をあえてとることにより、この状況を収拾したい。常に私に忠実であるあなたがた日本臣民の皆さんに、今から私の決断を伝えよう。

私は日本政府担当者に米国、英国、中国、ソビエト連邦の4カ国に対して、日本が(ポツダム)共同宣言を受け入れると伝えることを指示した。

そもそも私たち日本国民が穏やかで安心な暮らしができ、世界全体と繁栄の喜びを共有することは、歴代の天皇が代々受け継いで守ってきた教えであり、私自身もその教えを非常に大事なことと考えてきた。

最初に米英2カ国に宣戦布告した理由も日本の自立とアジアの安定を願う気持ちからであり、ほかの国の主権を侵したり、その領土を侵したりすることが、私の目指すところであったわけではない。
けれども戦争はすでに4年も続いており、我らが陸海軍人たちの勇敢な戦いぶりや行政府の役人らの一心不乱の働きぶり、そして1億人の庶民の奉公、それぞれが最善を尽くしたにも関わらず、戦況は必ずしも好転せず、世界情勢を見るに、日本に有利とはとても言えない状況である。

その上、敵は残虐な新型爆弾を使用して多くの罪のない者たちを殺傷し、その被害の及ぶ範囲は、測ることもできないほどに広がっている。もしもこれ以上戦争を続ければ、最後には我が日本民族の滅亡にもつながりかねない状況であり、 ひいては人類の文明すべてを破壊してしまいかねない。

そのようなことになれば、私はどのようにして1億人の民を守り、歴代天皇の霊に顔向けすることができようか。これが私が政府担当者に対し、共同宣言に応じよと指示した理由である。

私は、アジアを(西欧列強から)開放するために日本に協力してくれた友好国にたいして大変申し訳なく思う。また、日本国民であって戦地で命を失った者、 職場で命を落とし、悔しくも天命をまっとうできなかった者、そしてその遺族のことを考えると、 心も体も引き裂かれんばかりの思いがする。戦争で傷つき、戦災被害にあって家や仕事を失った者たちの暮らしについても、非常に心配に思っている。

この後、日本が受けるであろう苦難は言うまでもなく尋常なものではないであろう。みなさん臣民の悔しい思いも、私はよくよくそれを分かっている。けれども私は時代の運命の導きにそって、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、これからもずっと続いていく未来のために、平和への扉を開きたい。
私はこうやって日本の国の形を守ることができたのだから忠誠心が高く善良な臣民の真心を信頼し、常にあなたがた臣民とともにある。

感情の激するがままに事件を起こしたり、もしくは仲間同士が争って世の中を乱したり、そのために道を誤って世界からの信頼を失うようなことは、最も戒めたいことである。

何とか国全体が1つとなり、子孫にまでその思いを伝え、神国日本の不滅を信じ、任務はとても重く、行く道は非常に遠いことを覚悟して、将来の建設に向けて総力を結集し、道義を守り志と規律を強く持って、 日本の力を最大に発揮することを誓い、世界の先進国に遅れをとらずに進むのだという決意を持とうではないか。私の臣民たちよ、ぜひともこの私の意思をよくよく理解してもらいたい。

さて、誰かコーランの現代語訳を発表してくれないかな。

2012年1月28日

翻訳と通訳は同じか?米最高裁で決戦!

いま司法通訳界で最もアツいトピックといえば、間違いなくタニグチvsカン・パシフィック・サイパン(KPS)です。こちらから高裁判決の完全版が読めますが、まあ時間がないサラリーマン向けにまとめると以下のような感じです。

プロ野球選手であるタニグチはKPSが所有する物件を見て回っていた時に、ウッドデッキを突き破って下に落ちる。当初は本人いわく「大丈夫、治療は必要ない」

2週間後。タニグチはKPSに対して、「実はあの事故が原因で靭帯を断裂し、治療費がかかった上に選手契約を解除されて収入を失ったので、補償金をください」

タニグチは訴訟を起こすが、色々あった後に地裁はKPSの主張を支持。判決で「契約書や他の文書の日英翻訳コストはタニグチが負担する(costs of translating contracts and other documents from Japanese to English)」とした。

この部分についてタニグチが控訴

高裁は地裁の判決を支持

タニグチが最高裁に上告←イマココ

実は地裁及び高裁が支払いの根拠としているのは連邦裁判所通訳人法で、これには「負けた側は通訳者の費用を負担する」と書かれているのです。本件の争点はこれを翻訳(translation)の費用にも適用できるか否か、ということです。

二つが全く別の職能を要する仕事なのは翻訳・通訳を仕事にする方には明らかだと思いますが、どうやら裁判所はそこまで厳密な区別をしていないようであり(日本の状況はもっと酷いのですが、それはまた後日)、このままtranslator/interpreter又はtranslation/interpretationを同一として扱われると色々めんどくさいことになるので、ついに全米最大の司法通訳団体であるNAJITが意見書を提出しました。この意見書もこちらの完全版を読むことができますが、家事で忙しい主婦の皆様のために要点をまとめるとこんな感じになります。

1.翻訳(翻訳者)と通訳(通訳者)は全くの別物、これ業界では常識。勘違いしないでね。
2.行政・立法・司法の三者はこれまでずっと二つを別物として扱ってきた実績があるよね。
3.翻訳費用は通訳費用と比較してかなり高いし、価格の算出も扱いも難しい。(二つを一緒にしたら裁判所の費用負担が増えるけどいいの?)

で、現在の状況です。2月21日に最高裁で開戦ですね。

Supreme Court to Hold Hearing on Interpreting Services Compensation

On February 21, the U.S. Supreme Court will hear a case questioning whether the cost of translating written documents can be considered compensation for interpreters. U.S. law allows for "compensation of interpreters" to be charged as a reimbursable expense in a federal lawsuit. The current litigation stems from a suit brought by Kouichi Taniguchi, a former Japanese professional baseball player. Taniguchi sued Kan Pacific Saipan Ltd., owner of Marianas Resort and Spa, for negligence because he sustained injuries when the hotel's wooden deck collapsed underneath him. The court ruled against Taniguchi and ordered him to pay for the costs of Kan Pacific's defense. In its request for reimbursement, Kan Pacific listed translation costs as "compensation of interpreters." Taniguchi appealed the judgment and asserted that translation costs cannot be considered "compensation of interpreters." Taniguchi's appeal stated, "That word does not extend to one who translates written documents." Kan Pacific's legal counsel countered that the ordinary meaning of "interpreters" includes those who translate, and there is no indication that Congress intended anything other than the ordinary meaning. The U.S. Court of Appeals for the Ninth Circuit rejected Taniguchi's appeal, noting that the word “interpreter” can reasonably include a “translator.” Attorney Mark K. Stancil says the Ninth Circuit Court misconstrued the meaning of "interpreters" as used in the U.S. statute. "At its most basic level, the distinction between interpreters and translators is simple: Interpreters speak, while translators write." Dallas lawyer Scott T. Williams agrees with Stancil. Because the statute does not define the term "interpreters," Williams believes the U.S. Supreme Court will look to how the word is commonly used in the language services industry.

From "US High Court to Hold First Full Hearing on CNMI Case"
Saipan Tribune (Northern Mariana Islands) (01/03/12) de la Torre, Ferdie

これまで法律の定義としてtranslatorとinterpreterは厳密に区別されていなかったのですが、このケースがその動きを後押しすることになるかもしれません。

2012年1月27日

般若心経の現代語訳が人気。

ネットでかなりの広がりを見せたのに元ネタがどこか分からない?ので、そのまま貼り付けます。般若心経の現代語訳をもっと現代的にしたバージョンです。

超スゲェ楽になれる方法を知りたいか?
誰でも幸せに生きる方法のヒントだ
もっと力を抜いて楽になるんだ。
苦しみも辛さも全てはいい加減な幻さ、安心しろよ。

この世は空しいモンだ、
痛みも悲しみも最初から空っぽなのさ。
この世は変わり行くモンだ。
苦を楽に変える事だって出来る。
汚れることもありゃ背負い込む事だってある
だから抱え込んだモンを捨てちまう事も出来るはずだ。

この世がどれだけいい加減か分ったか?
苦しみとか病とか、そんなモンにこだわるなよ。

見えてるものにこだわるな。
聞こえるものにしがみつくな。

味や香りなんて人それぞれだろ?
何のアテにもなりゃしない。

揺らぐ心にこだわっちゃダメさ。
それが『無』ってやつさ。
生きてりゃ色々あるさ。
辛いモノを見ないようにするのは難しい。
でも、そんなもんその場に置いていけよ。

先の事は誰にも見えねぇ。
無理して照らそうとしなくていいのさ。
見えない事を愉しめばいいだろ。
それが生きてる実感ってヤツなんだよ。
正しく生きるのは確かに難しいかもな。
でも、明るく生きるのは誰にだって出来るんだよ。

菩薩として生きるコツがあるんだ、苦しんで生きる必要なんてねえよ。
愉しんで生きる菩薩になれよ。
全く恐れを知らなくなったらロクな事にならねえけどな
適度な恐怖だって生きていくのに役立つモンさ。

勘違いするなよ。
非情になれって言ってるんじゃねえ。
夢や空想や慈悲の心を忘れるな、
それができりゃ涅槃はどこにだってある。

生き方は何も変わらねえ、ただ受け止め方が変わるのさ。
心の余裕を持てば誰でもブッダになれるんだぜ。

この般若を覚えとけ。短い言葉だ。

意味なんて知らなくていい、細けぇことはいいんだよ。
苦しみが小さくなったらそれで上等だろ。
嘘もデタラメも全て認めちまえば苦しみは無くなる、そういうモンなのさ。
今までの前置きは全部忘れても良いぜ。
でも、これだけは覚えとけ。

気が向いたら呟いてみろ。
心の中で唱えるだけでもいいんだぜ。

いいか、耳かっぽじってよく聞けよ?

『唱えよ、心は消え、魂は静まり、全ては此処にあり、全てを越えたものなり。』
『悟りはその時叶うだろう。全てはこの真言に成就する。』

心配すんな。大丈夫だ。

翻訳者は基本的に普遍性がある表現を使いなさいと教えられるものなのですが、私は翻訳の楽しさとか、同じ原文でも工夫したらこんなに解釈が変わってくるのだよ(いわゆる脱構築的な…)ということを若者にも知ってもらうためには、このような試みは非常に有意義だと感じている。書いた本人としては半分ネタ的な要素があったと推測されますが、絶対的な事実として、この現代語訳が般若心経をグッと距離的に近づけたのは間違いないと思うのです。それにこのような手法は、実は翻訳・通訳トレーニングでも取り入れられているものなのですね。難しい表現にぶち当たった時、そのままでは訳し辛いので、脳内で噛み砕いて分かり易い表現に変換する技術です。


ちなみにこちらは現代語訳ではないのですが秀逸な作品ということで。40秒あたりからの展開は神降臨の勢い。



そしてラストクリスマスの相馬弁訳も面白い。

2012年1月18日

SOPAに抗議、Wikipediaが24時間サービス停止。

なぜか日本のメディアには直前までガン無視されたSOPAの一件ですが、法案の議会投票が近づいてきたこともあり、ウェブ業界の「巨人」的サービスが次々と抗議活動と開始しています。トップバッターは、翻訳者であれば誰でも一度は(というか、かなり頻繁に)お世話になっているウィキペディア。日本時間の本日午後2時から24時間、サービスを停止しています。

Wikipediaが1月18日にサービスを停止、SOPAへの抗議行動

米国では現在、オンラインにおける著作権侵害行為を防止する法案として上院で「Protect Intellectual Property Act(PIPA)」、下院で「Stop Online Piracy Act(SOPA)」が審議されており、映画業界などはこれら法案を歓迎している。しかし、米Googleや米Facebook、米Twitter、米Yahoo!をはじめとするネット関連企業や、米電子フロンティア財団(EFF)などは、国外サイトによるオンライン海賊行為を防止するという主要目的は理解しながらも、国内インターネットおよび技術企業に制約を与える内容だとして異議を唱えている。米ホワイトハウスも同様の懸念を示す声明を1月14日に発表した(関連記事:ホワイトハウス、オンライン海賊行為防止法案の不支持を表明)。

 反対派が特に問題視しているのは、DNS(ドメイン名システム)に手を加えてコンテンツを振り分ける手法をSOPAで提案していることで、ホワイトハウスは「サイバーセキュリティを真のリスクにさらし、一方で不正商品やサービスをアクセス可能な状態に放置する危険性がある」と指摘している。

ブラックアウトのあいだ、翻訳者はどうすればいいのか。実は色々と代替サービスがあります。例えばNew World Encyclopediaが一つ。いや、そもそもWikipediaのデータはGoogleにインデックスされているので、ページ自体がアクセス不可でも「キャッシュ」をクリックすれば情報は閲覧できるのですがね、はい。

Lifehackerでもいくつかのヒントを紹介しています。ぜひご覧あれ。

2012年1月12日

Lost in Translation

誰かYouTubeにアップしないかなあと、ずっと思ってた動画をついに発見。映画『Lost in Translation』での通訳コメディの部分です。



実はこの映画が公開された直後に、県内の某大学で外国人研究者の団体に付いて通訳する仕事があったのですが、私が逐次で通訳するたびに誰かがクスクス笑っていました。後で何気なく聞いてみたら、機内でこの映画を観たせいか、どうしても思い出して笑ってしまうのだと。まあ気持ちはわかりますがね・・・

2012年1月9日

今日の誤訳ネタ

1.やる気がない英訳、というか英語ですらない


沖縄にも「鍋焼きうどん」を Nabeyaki Udon と表示してる店があります。


2.訳したら下ネタ



3.手作りの味



4.アティチュード全開


店の誰も気付かなかったとは、日本人の英語力もアレなんですね・・・

2012年1月8日

大阪研修を受けた方々へ。

2012年一発目の仕事は1月5日~6日。大阪高等裁判所で法廷通訳研修の講師を務めてきました。年末年始は想定外の仕事が入ったのであまりゆっくりする機会がなかったのですが、教える側として呼ばれるのはいつでも光栄なことですし、まあ1月の第一週に開催される国際会議なんて無いですし、民間の仕事もさすがにまだ早いですしね。

最後の総括の時間では空気的に(笑)あまり喋る時間がなかったので、話したかったことをまとめておきます。一部は模擬裁判の時にも話しましたが、非常に重要なことなのでもう一度。

1.時制の扱いに注意

法廷通訳に限らず、通訳において時間の表現は非常に重要です。特に裁判ではいつ何をしたか、いつ何を思ったか/決意したか(殺意がいつ芽生えたか)などが争点に影響を及ぼすケースが多々あるので、ここを間違えるとコミュニケーションにズレが発生する可能性が高い。日本人通訳者には①なんでも進行形(...ing)にしてしまう病と、②過去形、特に過去完了形の扱いが雑な人が多いので(ちなみに仮定過去完了の表現を自由に使いこなす日本人通訳者を私はあまり見たことがありません)、この機会にもう一度復習することを勧めます。

2.Would を避けるな

これも日本人通訳者にかなり多いケースです。おそらくwouldの意味や使い方をしっかり勉強していないので、現場では絶対に使わない、というか避けている。身についていない知識を使わないのは、ある意味正解なのですが(笑)、プロとして通訳するのであれば知っていて当たり前のこと。少なくとも講師の私には避けているのがバレバレでしたし、通訳現場でもwouldを使わないと不自然な表現になるケースは結構あるものです。もう一度復習を!

3.言葉の差異に敏感になろう

ディスカッションでも盛り上がりましたが、hit と strike はどう違うのか、 push him against the wall と press him against the wall は何が異なるのか、このような言葉・表現の差異にもっと敏感にならなければならないと思います。時間的制約があるので細かい表現等についての講評はあまりしませんでしたが、本当はもっとツッコミたかった。受講者の通訳を聞いて、「うーん、意味の違いをよく理解してないのかなあ」と感じる点が結構あったからです。その中にはどちらを取っても広い意味ではOK、少なくとも誤訳とは言えない、というものも多かったのですが、肝心なのはそこではなくて、意味の幅の違いを体感的に理解しているかということです。この理解がないと、通訳者としてあまり成長しないので。まあ最終的にはいつもの結論→「もっと本を読め!」ってオチなのですが。

4.定型部分は暗記しよう

今回はフォローアップセミナーということで、受講生は基本的に法廷通訳の経験者か、未経験者の方でも民間での通訳経験が豊富な方に限って選ばれたと耳にしています。それでも黙秘権や控訴関係の告知など、事前にちょっと調べていれば誰でも分かる部分に苦労していた人がいたのには驚きました。というか、『法廷通訳ハンドブック』に全文掲載されていますが。丸暗記してください(まあハンドブックにもビミョーな部分はあるのですが、それについてはまたの機会に)。

これは法廷通訳に限る話ではないのですが、通訳の質は事前準備の質・量で半分以上決まると言っても過言ではありません。そして今は情報が溢れている世の中ですので、トピックについて事前にある程度調べていない人はプロとしての資質が疑われます。知らないことは決して恥ずかしいことではありませんが、今回の研修のように明らかに出ると予測できるもので、ちょっと検索すれば誰でも分かることを知らないことはかなり恥ずかしいことであるという認識を持ってほしいです。

長々と書きましたが、今回大暴れしたので、大阪に呼ばれることはもうないでしょうから(笑)、それで許してください。まあ通訳者は現場でボコボコになって育つものだと私は考えていますので、その意味では貴重な経験を積んだと好意的に解釈してくださいな!

2012年1月2日

2012/02/12 IJETプレイベント in 高松

今年のIJET広島大会は西日本各地でプレイベントを開催してプロモーションをしているわけですが、2月11日(土)の大阪イベントの翌日はなんと高松でも翻訳イベントを開催します。私の記憶が正しければ、日本翻訳者協会初の四国イベントだと思います。既に実行委員会メンバーは美味いうどん屋と温泉宿の検索に励んで…いや、翻訳イベントも真面目にやります。単に講演者の話を聴くだけではなく、実践の要素も盛り込んだ楽しい内容になる予定ですので、翻訳を仕事にしたい方、興味がある方等、ぜひ気軽に御参加ください。

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第一部:1時間でみつける、翻訳者になるまで・なってからのヒント

■講演概要

Part 1: How I Learned to Neglect My Household (楠カトリン)

・翻訳者になるには:
  仕事をもらうまでの流れと、その後の関係づくり
・翻訳者の実際の仕事:
  仕事を始めたら…週末、祝日にも仕事を期待されるのが普通
  時間を自由に使える vs. 責任は全部自分で持つ
  収入の不安定
・英語とその他各国語の状況の違い:
  英語以外の言語を勉強する価値があるか?

Part 2: 知って納得、翻訳者をとりまくアレコレ(渕川陽子)

・翻訳会社では、何が行なわれているの?:
  後工程に配慮して品質と信頼を高める
・実際に提供されるデータとは?:
  技術翻訳の特徴と、おさえるべきポイント
・効果的は勉強法とは?:
  客観的な視点で自分のクセをみつける

■講演者紹介

○楠カトリン
 大学で日本語/ドイツ語および英語/ドイツ語の翻訳・通訳を専攻。プロ翻訳者として20年以上の経験があり、 環境、機械工学、医療機器、平和研究、美術、音楽、観光など多くの分野で活躍。

○渕川陽子
 フリーランス翻訳者をめざして翻訳会社に就職。社内での各種業務、クライアント先でのマニュアル制作コーディネートなどを経験したのち、2008年より英日翻訳者として主にIT分野の案件を手がける。

第二部:実践!日⇔英翻訳ワークショップ

第二部は会場に4つのステーション(英日×2&日英×2)を設置して、各ステーションで30分のミニ翻訳ワークショップを行います。一口サイズの内容で、講師も分かり易く説明しますので、全くの未経験者でも安心です。ローテーションで回りますので、最終的には4つ全てのステーションを体験します。

■英日翻訳

立花陽一郎「翻訳してみませうか ~ 難しさ vs 面白さ ~」
渕川陽子・楠カトリン「これだけはおさえよう! IT 英日翻訳のいろは」

■日英翻訳

関根マイク「英語でドン!最寄りの訳を探してみよう!」

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日時:2012年2月12日(日)13:00~17:00
場所:高松サンポートホール
住所:高松市サンポート2-1 高松シンボルタワー・ホール棟2階

参加費:JAT会員は無料、一般は1,000円。
必要なもの:筆記用具、電子辞書等


※17:30頃から会場近辺で交流会を予定しています。店の予約に人数把握が必要なため、参加を希望される方は申し込みフォームで「参加する」を選択してください。

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