前回に続いて、今度はことば関係のお薦めTED動画を紹介します。特にママさん翻訳者にとって興味深い内容が多いかもしれません。
パトリシア・クール 「赤ちゃんは語学の天才」
赤ちゃんが複数の言語環境が存在する中で、1つの言語をいかに学ぶのかは長いあいだ学者の研究対象とされてきましたが、多くは謎に包まれたままでした。その中でパトリシア・クールは「赤ちゃんは周りの人が話すのを聞いて、理解すべき音の「統計を取って」いる」との研究結果を発表。生後6ヶ月の赤ちゃんは、実は緻密で洗練された思考を展開しているのかも・・・
パトリシア・ライアンの英語だけに固執しない!
「英語中心の現在の世界は、他の言語による優れた知識の広がりを妨げているのではないか?」が命題であるこのトークは、TOEICや英検を重要視する日本の英語学習のフレームワークについても一石を投じます(社内英語公用語化の問題も関係してくるでしょう)。翻訳者としても学ぶことが多いです。
デブ・ロイ「初めて言えた時」
子供はいつのまにか言葉を喋るようになり、最初はメチャクチャだった発音も気付けばきちんとした形になっています。この「いつのまにか」に着目したのがMIT研究員デブ・ロイ氏で、まだ赤ちゃんの息子がどうやって言語を習得するのか解明すべく家中にカメラを取り付けました。9万時間の動画データに裏付けられる研究結果はもちろんですが、赤ちゃんの「ガー」が「ウォーター」に進化する過程には驚かされます。
おまけ:タン・レイ 「脳波を読むヘッドセット」
ユーザの脳波を読み取り、仮想的なオブジェクトや実際の家電機器を念じるだけで操作することができる技術が紹介されます。さらに開発が進んだ数十年後には脳波から直接コミュニケーションをする時代が来るのでしょうか。だとしたら翻訳者・通訳者の仕事はなくなるでしょうが、私はむしろそのような世界にワクワクします!
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