ハリー・ポッターの日本語版誤訳・珍訳を指摘するウェブサイトは「ここがへんだよハリー・ポッター日本語版」などいくつかあるのですが、最近話題になっているのが絵で見るハリー・ポッター日本語版誤訳・珍訳です。出版された(誤った)日本語訳のイメージと正しい訳のイメージを絵で表現しているので、非常に分かりやすい。内容も納得できるものばかりです。例えば・・・
原書の文章(p.165)
He recognized the figure's prowling walk. Snape, (後略)
本来はこう訳すべき
あの足音を忍ばせた歩き方は間違いない。スネイプだ。
prowl は「動物が餌を求めてこそこそうろつく」といった意味の動詞。prowling walk はそのような歩き方を指している。
しかし……日本語版の文章はこうなっている!
あのヒョコヒョコ歩きが誰なのかハリーにはわかる。スネイプだ。
そもそもスネイプというキャラの特徴が分かっていれば彼が「ヒョコヒョコ」歩くはずがないのは分かりきっていることなのですが・・・
私はハリー・ポッターは全て映画で済ませてしまい、原書・訳書ともに読んだことがないのですが、不思議と私の周りの翻訳者は「日本語版のハリー・ポッターは文体が気に入らない」と言う人が多い気がします。なぜでしょうか・・・
絵で見るハリー・ポッター日本語版誤訳・珍訳
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