2010年11月19日

広州アジア大会8 野球はガラガラ、バスケは超満員。

この日は野球の三位決定戦を担当。準決勝で台湾に惜敗した日本代表は中国と対戦。この日もタクシーで早めに到着して最初から観戦しました。中国代表が弱いというのもあると思いますが、中国で野球はまだマイナースポーツ。担当の中国語通訳者も「野球は全く知らなかったらルールを一から勉強したの」と言っていました。そういえば日本人通訳者の中にもチェンジアップを知らない人がいたな・・・(遠い目)

試合は一回裏に日本が5点を先制。中国の先発ピッチャーが大乱調で自爆したというのもありますが、日本も要所でヒットを重ねて序盤で試合を決めました。先発した横浜ドラフト1位の須田と、中継ぎした阪神ドラフト1位の榎田は共に球のキレと伸びが良く、プロになってからも活躍が期待されます。ちなみに試合後の記者会見はドタキャンでまたも出番無し。中国との3位決定戦など消化試合に等しいと思ったのかは分かりませんが、日本メディアの気配は全く無く、それなら会見しても意味ないよね、ということでした。

そんなわけで予定より早くホテルに戻り、小さな翻訳案件を2件さばいた後、男子バスケットボール(中国vsウズベキスタン)の試合を観戦。会場はアジア大会のためだけに建設されたようで、NBA級のデザインと収容数を誇るアリーナ。試合中の演出もレイカー・ガールズもどき(笑)あり、アクロバティックダンスありと、エンターテイメント性にも力を入れている印象がありました。試合は元NBA選手の王治郅がサイズと老獪なテクニックでインサイドを圧倒し、中国のガードもノーマークの3点シュートを連発して、技術・経験不足のウズベキスタン代表を一蹴しました。ウズベキスタン代表監督が試合後の記者会見で明らかにしていましたが、資金難でフルチームを連れて来れなかったという事情もあったと。同じアジアといえど、やはり富の差はあるのだなと当たり前の事実を改めて実感させられる一幕でした。



日本のPG田臥勇太は中国でも名が知られているらしく、アリーナ内のポスター等にもフィーチャーされていました。ぜひ決勝に進出して中国と対戦してほしいものです。そうなったらぜひ私が通訳を担当したいですね!

■ちなみに台湾は英語ではTaiwanではなく、Chinese Taipeiと言わなければならないと指導されています。クエート人もKuwaitiはダメで、people of Kuwaitと言うようにと。政治的に色々あるのでしょうね。

中国のスーパーはこんな感じ