日本語通訳者は10名いるのですが、2名は「バックアップ」として呼ばれています。基本的に出番は少ないのですが、正通訳者の体力的負担を軽減するために所々サポートに入っています。この日も一人、馬術とカヌーのファイナルに呼ばれて、早朝から車で数時間かけて山奥の会場に向かったのですが、会見がなぜかキャンセルになったとのこと。これは他の競技でもそうですが、メダルが想定されて通訳者が派遣されても、4位に終わったりすると会見がキャンセルになることもあるそうです。その他にも運営上の理由があるらしいですが。
大会期間中、通訳者はホテルから移動時間10分の範囲に拘束されます。突然の通訳者派遣要請にも迅速に対応するためです。すると買い物はもっぱら隣の売店に限定されるわけですが、これがまたシュールな売店で、もちろん普通に軽食や飲み物が売られているわけですが、レジ横のショーケースには大人のおもちゃや怪しい錠剤が並べられています。これはどう考えても外国人の宿泊客が乱痴気騒ぎしているな、と推測してしまいます。夜になるとホテル各階のエレベーター前にホテルスタッフが立っているのですが、おそらく売春婦を水際でストップするためでしょう。大会期間中はセキュリティも厳しくなっていて、売店でジュースを買って2分で戻ってきても持ち物を検査され、金属探知機で全身をなめ回されるという徹底ぶりです。
会場アクセス&地下鉄も無料になるIDパス |