2013年10月17日

翻訳業界とISO

日本の翻訳業界に「ISO17100」のクロフネがやってくる

「翻訳の国際規格」が、2014年に施行されようとしている。検討されている翻訳の国際的な最新規格は、世界の翻訳業界の業務フローや単価にも影響を与える可能性を秘める。もちろん、日本語だけが例外ではない。 

現在、翻訳に関する国際的なISO規格が作られていて、早ければ2014年に発効される。これは『ISO17100 Translation services Service requirements』というタイトルで、翻訳者や翻訳会社が審査を受ける必要のある認証規格だ。2013年11月に、ほぼ確定すると予想されてい る。
私は日本翻訳者協会の理事としてISOを担当 しているのだが、通訳のISO規格作業グループを任されているので翻訳の作業グループの方は正直あまり見えていない。けれど一つ言えるのは、日本の翻訳・通訳業界は世界的に見て特殊な方らしく、調整が難しいケースが少なくない。日本側の代表も頑張ってはいるのだが、マイノリティの立場としては主張を全面的に認められることはあまりないので、時間をかけて辛抱強く説得していく感じだ。ああ、また白髪が増える…

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

英和訳と和英訳をやってて思うのは、日本の翻訳会社は極端に直訳を重視しすぎています。そこのところ、ISOの考え方はどうなってんでしょ?

Mike Sekine さんのコメント...

いま作業中のISOでは、直訳・意訳の問題はそもそも議題にもなっていませんね。それよりかは、品質管理「体制」の方にフォーカスがいってます。