2010年1月20日

テクノロジーと教育格差について。

今期の基礎通訳コースの開幕戦に、ジェフ・カナダ(Geoff Canada)のTED講演を使ったのだが、素晴らしい内容なのでここでも紹介したい。正直、私もこれを観るまではITについては結構ナイーブな思考を持っていて、「テクノロジーの進歩は教育格差さえも解決するはず」と考えていたのですが、実際はかなり深刻な問題のようです。ただカナダの学校での取り組みは素晴らしいもので、小さいサンプルサイズではありますが、黒人と白人の子供の学力差を完全に埋めた(!)という実績は賞賛に値するものです。



実は私も翻訳・通訳教育に関わるにあり、テクノロジーの有効な活用法に常に悩んでいます。使いたいWebサービスは結構あるのですが、生徒全般のITリテラシーに適した利用法でないと全く意味がありません。SNSに全く興味を示さない人にツイッターをやろうと言っても無理な話です。でも本当に「できる」翻訳者・通訳者は、ITを使い倒している人が多い。情報が武器の職業なので、情報を使いこなすスキルを有する人間が勝つのは当然の話です。

特にITリテラシーが内地と比較して低い(と私は感じる)沖縄で翻訳・通訳を教えるという事は、ある意味ではITについて教えるという部分もあります。基本的な検索技術と情報収集の方法とか。そういう意味では、デジタルデバイドをどうやって埋めていくかも、教える人間として私は勉強しなければいけないのかもしれません。

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