応募者の中から10名が選ばれ、1年間の集中プログラムに参加します。翻訳技術はあってもデビューのチャンスになかなか恵まれない新人翻訳者をターゲットにしたプログラムですが、競争率は高くなる模様で、高いスキルが求められるのは言うまでもありません。日本に限らず、文芸翻訳は(誤解を恐れずに言えば)技術よりもコネがモノを言う世界なので、十分なスキルがあっても10年以上デビューできないなんて事は少なくありません。その中でこういうプログラムが立ち上げられた事は朗報ですし、日本の出版社も同じような事ができないかなと期待もしています。
The program is intended for translators who are at a point in their careers where they are ready to undertake professional translation work but do not know where to go next, and especially for those who need a flexible schedule because of geographical limitations and other commitments.
太字の部分にもあるように、もしかすると日本に居ながら応募する事も可能かもしれません。
まあでもアマゾンのキンドルをはじめ、電子書籍の普及とそれに伴う自費出版のハードル撤廃が現実となれば、文芸翻訳もずっと参入が容易になるのではと予想していたりもします。米アマゾンは電子書籍の自費出版において、著者の印税率70%を発表していますし、これをきっかけに文芸翻訳業界も再編されるのではないでしょうか。
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