■概要
直接的内部相互補助モデル。ブースがない会場で同時通訳付きのイベントを開催する場合、通常は通訳者に加えて音声機器、ブース設置、サウンド・エンジニアなどの手配が必要になるが、当然のことながらこれには料金が発生する。予算的に余裕がないクライアントの場合、設備は外せないので、ワンランク下の通訳者を手配するケースがある。そこで、通訳者の料金が一定額を超えた場合、設備・機材をタダにする。
■無料なもの
音声機器と同時通訳ブース設置料金。サウンド・エンジニアの料金も。
■有料なもの
通常であれば予算の関係上、ワンランク低い通訳者で我慢するかもしれないが、ブースや機器等の料金を無料にすることで、ワンランク上の通訳者を手配できる。
■説明
まずはシンプル(平凡?)なアイデアからです(笑)。同時通訳付きのイベントを開催する場合、設備・機材は当然外せないので、本来ならAランクの通訳者を2名雇いたいが、Cランク2名で我慢するというケースがあると考える。それでは、例えばAランク2名の料金を超えたら設備費等はタダにしてはどうかというもの。例えば通訳料が180,000円/日を超えると設備・機材がタダになるとしましょう。
Cランク(50,000円)x2名=100,000円
設備・機器費(200,000円)
合計300,000円
Aランク(100,000円)X2名=200,000円
設備・機器費(0円)
合計200,000円
クライアントとしてはお手頃な料金でレベルが高い通訳者を雇えるので、通訳サービスがより身近になります。サービス提供者側から見ると、上の数字だけを見ると10万円も損しているように見えますが、価格を落とすことで依頼は増加するでしょうし、ランクが高い通訳者を使ってもらえれば高い顧客満足度が期待できるので、リピート率・口コミ率も上がると予測できます。それに機材等は所有していればそもそもコストはかかりません。そして、通訳者は全く損をしないスキームです。
実現条件は「通訳サービス提供者が設備・機器等を所有していること」だけです。所有していれば、維持費や修理費等のリスクを長期スパンで考えても、利益は十分に確保できると考えます。具体的に設備等がフリーになる価格をどのレベルに設定するかは各サービス提供者の状況等により異なります。
1 件のコメント:
パナガイドを自分で買う事は実は今も考えていたけど、実際の仕事ではメリットをより顕著に意識出来るのは、クライアントより通訳だな…って考えてました。パナガイドだけを貸し出すこともできるけど…、同通機材一式購入までは思いつかなかったです。
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