How to find and train an interpreter
1. Start with recommendations. Unfortunately, depending on how remote of a location you are reporting in, landing a good translator can be a crapshoot. If you’re working for an organization that has bureaus around the world, it will likely already have reliable translators in the area, but if you’re freelance, you should ask other colleagues who have reported in the region.
仕事仲間に通訳者を紹介してもらうのは良いことだと思います。やはり通訳者は使ってみないと分からない部分がありますし、特に通訳内容が似ているのであれば、通訳者が前回勉強した知識・経験が存分に活用されます。
逆に誰も知らない場合、紹介のアテもない場合は、現地の通訳者団体を探して問い合わせるのも一つの方法です。または検索して、自分の実績や専門知識を公開しているフリーランス通訳者を探すのも良いかもしれません。ブログなどで情報発信している通訳者の場合は、発信内容の質に注目するとよいでしょう。
2. Look for someone who speaks conversational English. “If your translator has only an academic background in English, their vocabulary will be substantially different from someone who has lived in America and watched a lot of American TV,” says Bearak.
これは確かに一理あります。大学で教えている人だから実力があるに違いない、と思われがちですが、少なくとも日本の大学教員でトップレベルの通訳ができる人はほんの一握りしかいません(教員自身はできると勘違いしてますが)。業界内の人間は誰ができるか(できないか)分かっていますが、そういう情報はあまり外に出ません。
私は優れた純国産通訳者がいることを知っているので、決して彼らを悪く言うわけではありませんが、やはり長期の海外留学・滞在歴がある通訳者の方が概ね優れている印象があることは否めません。訳の正確性は当然として、文化的差異を汲んだ訳出をすること、つまり「味のある表現」ができる人が絶対数として多い印象です。それはやはり現地で生活して、現地のメディアを消費し、生の文化を吸収したからだと私は思うのです。
3. Get a translator who will help you navigate cultural differences, or, if you’re in a politically unstable region, won’t put you in danger. War correspondent Anna Badkhen says she prizes translators who are not hot-headed: “I try to make sure that this isn’t a person who will put us in danger,” she said by phone. “I feel responsible for the lives of the people I work with.”
まさにこの理由から通訳者がコミュニケーションを操作するケースがあるのです。通訳者だって人間ですから、自分の身の安全を確保したい。同時にクライアントの安全も確保したい。その結果、ジャーナリストが気づかないで空気の読めない発言(質問)をして、それが一発触発的な内容だった場合、通訳者は衝突を回避するために訳を操作するケースは十分に考えられます。戦場でしたら特にそうでしょう。誰もジャーナリストのアホな質問のせいで死にたくありません。戦場でなくても、事前に何も伝えられていない通訳者であれば、ジャーナリストに質問の真意を問うか(私はこっちです)、質問をうまくぼかして処理するケースは普通にあります。だからジャーナリストは事前に通訳者と相談して、案件の趣旨と内容を説明し、自分の手足となって働いてくれるように協力を求めるべきなのです。
4. Make sure the interpreter understands the importance of accuracy. If your interpreter doesn’t have experience with journalism, explain that accuracy has to do both with both the big picture and nitpicky details. Emphasize how important it is to get the words exactly right and, if the topic is complex, to understand it completely.
“Make the point that if you’re going to put something in quotation marks, it has to be an exact translation, and not a paraphrase, of what they actually said,” says Bearak.
Rajiv Chandrasekaran, who was The Washington Post’s Baghdad bureau chief in 2003 and 2004 and covered the war in Afghanistan from 2009 to 2011, has the interpreter jot down his own notes, particularly about words he didn’t know how to translate, so he can look them up later.
プロの通訳者であれば別に誰に言われなくても正確性が重要なことを知っています。ただ、”exact translation”が何なのかはプロのあいだでも意見が分かれることが頻繁にあるのがこの世界なのです。結局のところ、語感は人のセンスに左右される部分がありますので。シンやベアラクが言うように簡単な作業ではないのです。時には”paraphrase”が話者の真意に一番近い「最寄りの訳」であるケースも実在するのですから。
チャンドラセカランが通訳者にノートをとらせたというのも、具体的な状況は分かりませんが、プロであれば首を傾げるところです。というのも、プロ通訳者のノートはスピードと理解のバランスをとるために、自分だけが読めるように最適化されているのが普通なので、記者が後で内容を確認できるように書かれたノートは逆に詳しすぎて(=書くことに集中して聞く集中力が低下して)、実際の通訳の質が落ちていたのでないかと疑ってしまいます。通訳を学び始めたばかりの人によくある落とし穴です。
5. Ask your translator to “get in character.” This means that when translating, she should say, “I looked for my mother,” not “He looked for his mother.” Request that your translator never paraphrase.
一人称で話すのはプロなら当たり前のことで、こんなことを注意する必要があるのは素人通訳者だけです。
「パラフレーズ(意訳)をするな」というのは料理人に「芋を使わないでマッシュポテトを作れ」と言うようなものです。すべての通訳は究極的には意訳です。必ず訳者の主観が介在します。もちろん適切な訳として許容できる意味の幅は存在しますが、それはまったく別の話で、意訳を禁じるのは本末転倒としかいえません。
6. Ask your translator to translate everything he or she hears, no matter how offhand the remark. As Bearak wrote in a 2003 memo on working with a translator circulated internally at The Times: “Explain to them that a seemingly irrelevant remark like, ‘Praise Allah for this new window,’ helps you capture the flavor of a scene.”
事前に通訳者と相談すれば、通訳者は可能な限り対応してくれるでしょう。ただ、通訳環境や疲労度によってはすべての発言を拾うことができない場合があることをジャーナリストの皆さんには理解してほしいです。
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