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日本通訳フォーラム2018 8月25日(土)

2012年5月10日

イチローから学んだこと。

IR通訳の会社を経営している丹埜段(たんの だん)さんのブログを読んでいてふと思い出したことがあります。8年くらい前にIR通訳でシアトルへ行ったときのこと(IR通訳は専門ではありませんが、たまにやります)。クライアントがシアトル・マリナーズの幹部と知り合いで、オフシーズンということもあり、セーフコ・フィールドの裏側、普通であれば一般人向けの球場ツアーでも見ることができない施設なども目にすることができました。あの頃はスマートフォンがまだ無かったので写真は一枚も撮れず、今では本当に残念に思っている。まあ仕事だからどうせ撮れなかっただろうけど。 室内バッティングケージに来たところでガイド役の球団スタッフがイチローの話を始めた。もうかなり昔のことなので正確には覚えていないのだが、だいたい以下のような感じだったと思う(少なくとも要点は伝わると思う)。
球団スタッフ

ここが室内ケージです。通常の練習でも使われますが、試合前や試合中にスイングの調整をするためにも使われています。今日は日本人の方もおられるようですので、イチロー選手について一つのエピソードを話しましょう。

通常、メジャーリーグのチームはワールドシリーズで優勝でもしない限り、シーズンが終わった翌日にロッカーの片付けをしに球場を訪れます。フリーエージェンシーやトレードで球団に戻ってこない可能性があるのはもちろんですが、やはりオフシーズンが始まると早く気持ちを切り替えて家族と過ごしたり、本国に戻りたいという選手が多いのが理由のようですね。でもね、私はもう20年以上も球団職員をやっているのですが、イチロー選手には本当に驚かされました。

彼は1年目のシーズンでアメリカンリーグMVPという輝かしい成績を残したのにもかかわらず、翌日にはこのケージでじっくり汗を流していたのです。右手だけでバットを持って右へ引っ張るスイング、次は左へ流すスイング。一通り終わったら次は左手で同じことを繰り返す。打撃練習も念入りでしたが、その後にはジムで筋トレもしていました。数時間はいたでしょうか。シーズン終了後、それも終わった翌日に球場を訪れて本格的なトレーニングをする選手は今も昔もイチロー選手しか私は知りません。彼は努力の人なのですね。

通訳者が何を努力するべきかといえば、 実技を磨くための勉強会などもありますが、基本的にはやはり読書でしょう。一人で地道にコツコツと。翻訳・通訳の仕事は知識があってナンボの世界なので、読めば読むほど実力がつく。逆に読んでない人はすぐに分かります。知識は言葉に表れるし、どうやっても隠しようがない。こんなこと書くともう外で人に会えないけど(笑)。でもまあ、翻訳者・通訳者としてもっと上手くなりたければ、とにかく読んで、読んで、読み続けることが一番だと思うのは本当です。イチロー選手でさえオフシーズンの初日からしっかり練習しているのに、読書しない翻訳者・通訳者が上手くなるはずがないですよね。

誰も見ていないところで毎日努力する人が夢を実現する、これはどの世界にも通じることだと思います。というかそうであってほしい!

※ちなみに丹埜さんのブログでSuicaを4枚持つという裏技が紹介されていて、「なるほど!」と思いました。この発想はなかった。

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