吉村氏は控えめに書いているが、旅行社の(またはフリーの)ガイド通訳で、ビジネス通訳もできる人はかなり少ない。もちろん中にはできる人もいるだろう。ただ、ガイド通訳を専門的にやっている人でビジネス通訳もできそうな実力を持ってる人に私は会ったことがないし、通訳仲間からそういう話を聞いたこともない。これは決して偶然ではないと思う。
TCA駐日代表・吉村章 相手の通訳にご用心
「基本的に相手の通訳は相手の立場で発言する。シビアな折衝であればあるほど、相手の通訳は相手の立場で物事を考え、そして相手の立場で発言する。これは、実は「当たり前」のことだが改めて心得ておきたい。つまり、相手の通訳は自分の「敵」と考えるべきなのである」
これホントです。民間の商談通訳では、通訳者は通訳だけでなく、コンサル的要素も求められるのですよ。相手の通訳者に全部任せて、後で全然話が違ったなんてことがないように、ね。
自分の声と顔で26か国語を話す通訳アバター技術、マイクロソフトがデモ
2008年だったろうか、CNNの選挙番組でワイクリフ・ジョンがホログラム出演したのを観たとき、「これが通訳の未来だな」と思いました(残念ながら画像が見つからない)。映像技術自体は以前からあったのだけど、通訳者の声をかぶせて高い精度でマッチングする技術が足りなかったのかもしれない。ただ、これも時間の問題だと思う。10年後には通訳者の移動時間が劇的に減っていてもおかしくない。
聴覚障害者:「手話通訳者、増員を」訴え 豊岡で支援集会 /兵庫
これを読んで、昔のテレビドラマ『愛していると言ってくれ』を思い出した。主人公は聴覚障害者のため、電話が鳴ると赤いサイレンが点灯するしかけがあった。防災サイレンの音が聞こえない人に対しても、何らかの通知の仕組みが必要ですね。まあ全体的に充実しているのが一番なんですが。
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