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2019年4月1日

【執筆後記5】わかるまで、つなぐ

「わかるまで、つなぐ」のは通訳者であれば程度の差はあれど、誰でもやっていることです。どこか誤魔化しているような印象があるので胸を張って認める人はあまりいませんが。通訳者だって人間なので、未来を読めるわけはありません。きちんと資料を読み込んで、事前に打ち合わせをしても、ひとたび講演者が思いっきり脱線して10年前のルワンダ奥地での個人的出来事を話し始めたら、ピタリと並走するのは至難の業。ときには考える(または必要な情報を待つ)時間を稼ぐことだってあります。経験を積むほど、このつなぎ方が絶妙になってくるので、聞き手は通訳者が考える時間を稼いでいることにする気付かないこともあるでしょう。

CliffNotesのエピソードですが、これは私が東京に引っ越したあと、一時期頻繁に組んでいた女性通訳者の話です。とても上手くて、「東京の通訳者がこんな人ばかりだったら私はとてもやっていけないなあ……」と思ったものです。某コンサル会社の難しい案件のときも、足を組んで余裕で訳していました。些細なことかもしれませんが、同通で足を組みながら訳すって、よほど余裕がないとできないことなんですよ。いまは結婚されてほぼ引退されているようですが。もったいない!


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