1.講師業はじめました(冷やし中華風に)。いや、実際は昔からやっているのですが、ここ数年は忙しすぎて手が回らなかったというか。秋に原不二子先生とブースで一緒になったあと、縁あってディプロマットさんで1回教えました。また忘れた頃に教えるかもしれません。2時間教えるのって、正直、同通するより疲れるので、条件面だけを重視したら絶対にできない仕事なのですが、教える側も学ぶことが山ほどあります。ただ、技術レベルに差があると上手く教えるのが難しいですね。それに同時通訳がうまくなる一番の近道は逐次を死ぬほどやってレベルアップすることなんですが、やはり「同時通訳科」や「会議通訳科」というコース名だと同時通訳の練習をしないと学校も生徒も納得しない?的な空気があるというか。うーむ。
来年1月11日には立教大学で講演します。久々に英語で翻訳技術について話すらしい(らしい?)。
2.日本会議通訳者協会(JACI)のイベント、今年も山ほどありました。ロンドンとシンガポールで通訳者食事会を主催し、秋には京都で日本酒を通訳するイベントも。
11月にはJTF翻訳祭で白倉淳一理事と学術会員の松下佳世さんが通訳に関する講演を行いました。そうです、チャラいのは僕だけで、他の会員は真面目で有能な方ばかりですよ。
来年はとりあえず以下が決定しています。
1月13日(土)大阪通訳ワークショップ「建築通訳を学ぼうー専門用語もこわくない!必要な知識から表現まですべて教えます!」
『建築現場は今日も晴れ!』連載でおなじみの仲田紀子さんが特別ゲストを交えて建築業に必要な知識を惜しみなく共有します。これは必見!
2月4日(日) 札幌通訳ワークショップ
昨年に続き2度目の札幌イベント。今回はフリィ・マクウィリアムスさんとタッグを組んで実践的な内容を教えます。札幌のみなさん、フリィが教えるなんて滅多にないですよ!これがチャンスです!
2月8日(木) JTF翻訳セミナー
・高橋聡さん&松丸さとみさんが翻訳サイドを、私が通訳サイドを担当して、翻訳と通訳の思考プロセスを比較するイベントです。実験的ですが、ハマったら面白いかな?
6月9日(土) 同時通訳グランプリ
申し込みはすでに開始していますが……学生の部と社会人の部(デビューから3年以内)を設けています。4月中旬に予選、6月9日にファイナルを開催。同時通訳の新人王決定戦です。おそらく日本初の試みなので、興味があれば臆せずぜひ御参加ください。
8月25日(土) 日本通訳フォーラム2018
年明けにアナウンスしますが、来年もアッと驚くプログラムを用意しています。Stay tuned!
3. JACIでは新連載も色々とスタートしてます。
柴原早苗「放送通訳の世界」
柴原さんには「放送通訳に関するすべてを書いてください。永久保存版を!」とお願いしています。初回のみ一般公開です。JACIの年会費は5000円とお得ですからこの機会にぜひ。
知念徳宏「聖書に学ぶ英語表現と精神世界」
通訳現場ではたまに聖書からの引用とか、キリスト教に関係ある表現が出てきたりするのですが、それについて背景知識があったらもっと上手く訳せるよね、と知念さんと話したのがきっかけで生まれた企画です。会議通訳者でありながら、ガチの牧師さんです(笑)。こちらも初回のみ一般公開。
通訳者・関根マイクの業界サバイバル・ガイド
私が通訳を始めた頃に知っておきたかった業界の暗黙的ルールとか、しきたりとか、市場での振る舞い方とか、通訳技術以外のすべてを書くつもりです。名前が入ってると冠番組みたいでいいですね(笑)。アルクさんのサイトで連載。
通訳翻訳研究の世界
松下佳世さんが最新の通訳研究、山田優さんが翻訳研究を庶民にもわかる形で説明するという企画です。学者が一見難しそうな学術研究について一般市民にもわかりやすく説明するってのは、オルテガが自分の思想をわざわざ新聞で発表していたところにヒントを得ています。イカロス出版の『通訳翻訳ジャーナル』で連載中。3か月遅れで一般公開します。
通訳者・翻訳者の子育て
文字通り、翻訳者・通訳者はどうやって子育てをしているかという話。みんな苦労してますね…… イカロス出版の通訳翻訳WEBで連載。
来年もがんばりますよ。そんじゃーね。←某評論家風
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