さて、イベントから1か月半経過して、今年の参加者アンケートの回答もぼちぼち集まってきたので、いくつかコメントしたいと思います。これまでは(第1回と第2回の分も含めて)とても忙しくて、コメントしたくてもできなかった!ポジティブな意見も山ほど頂きましたが、今回は主に改善点を指摘する意見だけを抽出して私の個人的な見解を述べたい思います。
1.毎回、講義の初めにPCとスライドの操作で問題が起きていたので、次回は改善を。
すみません(泣)。日本通訳フォーラムは学生も含めて多くの関係者に気軽に参加いただけるように、参加料を損益分岐点にとても近いラインで設定しています。要は、金儲けでやっているわけではありません。スタッフは全員ボランティアですし、事前に機材等のリハーサルを行うには部屋の追加料金がかかるので、これも行っていません。その意味ではすべてぶっつけ本番なわけなのですが、来年以降は休憩時間を少し多めにとって対応したいと思います。対応力を上げるためにチケット代も少し高めに設定するかもしれません。
2.会議の映像を一般参加者にも見られるようにして欲しい。
講演者とは「会員限定アクセス」で合意しているので、動画視聴を希望の方には入会をお願いしています。というか、会費はとてもお手頃ですよ。
3.講師によっては、英語しか想定していないような話し方をされるところがあったりましたが、英語以外の言語通訳者も来ているということを頭の片隅に入れていただけるとありがたいなと思いました。講師は英語がご専門の方々なので内容はもちろんそのままで構わないのですが、「みんなもわかっていて当然」という態度をされてしまうと専門外の身には少々残念に感じます。
英語専門の通訳者は英語しかわかりませんし、データによると参加者の大多数が英語で活動をされている方なので、必然的に英語中心になってしまいます。これはしかたありません。講演者も「みんなもわかっていて当然」ではなく、「会場の大多数が英語通訳者なのだから、その人に向けて話すのが効率的」というスタンスだと思いますし、私もそれで良いと思います。
とはいっても、英語以外の言語も忘れてはいません。来年以降は英語以外のイベントを増やしていこうと理事会で検討していますし、フォーラムでもなにか英語以外のセッションをもてないかなとも相談しています。興行的な要素もあるので(良いイベントをやっても赤字垂れ流しでは意味がない)、今後調整していきます。
4.講師の方に、"通訳を職業としていない一般人"も参加している旨、お伝えいただければと思います。たぶん全講師が、聴衆はすべて通訳者であると勘違いされているようですので。。。
これは3と同じで、来場者の大多数が現役の通訳者か通訳学習者だからですね。講演者にはそれを意識して話してほしいと実行委員会から伝えています。今後も(来場者の傾向が変わらないかぎり)これが変わることはないと思います。
5.基調講演の会場が場所によって空調の差があったと思いました。
これは本当に申し訳ありません。会場の空調が故障していたと実行委員会も直前になって知りました。開催日が土曜日で、故障したのが金曜夜の別のイベントだったので、会場管理側が連絡をとれなかったとのこと。偶然が重なって対応できませんでした。
6.参加人数が多いため、会場のキャパについて見直したほうがいいのではないかと思いました。
これは興行的な問題でもありますね。実行委員会としては可能な限りお手頃な価格で多くの方に参加してもらいたいと思っていますが、大きな会場を借りるとどうしても会場費が高くなります。そして結果的にチケット代も上げなければなりません(チケット代が2万円だったら来場者はグッと減ります……)。現在はこのバランスをどうとっていくかを検討中です。もっとお手頃な会場も探しています。
7.欲を言えば、AとBの部屋がもっと近ければスムーズに移動できたと思います。
これも検討中です。来年のフォーラムはこれを改善したいと思います。保証できないのが難しいところですが(泣)。
しかーし!来年のフォーラムの基調講演者には超ビッグネームが確定しています!色々問題はあるし、改善点も尽きないですが、Content is Kingという真理を忘れずに価値あるプログラムを組んでいきたいと思います。
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