2011年9月12日

通訳・翻訳に警察が3年で使った額は8200万ポンド

Onlineジャーニー(Japan Journals)に掲載された記事。元記事は英メトロ紙です。
8/31 通訳・翻訳に警察が3年で使った額は8200万ポンド!
2011年 8月 31日(水曜日) 18:30

英警察署が過去3年間に通訳や翻訳のために費やした金額は8,200万ポンドにものぼることが統計で分かった。「メトロ」紙が伝えた。この合計額は、毎年新たな巡査を3,542人雇える金額という。

これは『「Police Review」誌からの『情報公開法』にもとづく要求により、明らかにされたもの。
5,000人が登録している、通訳斡旋会社「Prestige Network」によると、英語を母国語としない移民が増えているため、2003年以来、英警察が必要としている通訳の需要は64%も増加しているという。

英国内で使用される言語は300ヵ国語以上に及ぶが、そのなかで最も多様な言語が話されるのはロンドンになっている。

ロンドン警視庁は通訳・翻訳に割いた額が最も多く、2008年以来2,930万ポンドを費やしている。この費用には、対面の通訳や電話での通訳、書類の翻訳などが含まれている。

英国国家警察改善局「National Policing Improvement Agency」では、経費節減のため、通訳・翻訳料を減らすべく努力していると説明した。

昨年、テリーザ・メイ内相は、EU加盟国以外からの移民すべてに対し、ビザを取得する前に基本的な英語を学ぶことを義務付ける方針を打ち出している。

金額だけを見ると「使いすぎじゃないか」という印象を受けるかもしれないが、エージェントへ支払うマージンを抜いてしまえば(つまり翻訳者・通訳者と直接契約すれば)予算を減らすどころか、同じ予算でもっと多くの人材を雇えるかもしれない。安易に減額するのではなく、システムやアーキテクチャの問題点をしっかり検証しないと単にサービスの質が低下するだけではないか。

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