主に米国法務を主戦場にしている私ですが、他国法の仲裁案件を依頼されることもあります。依頼主は法律事務所が多いのですが、本件のようにインド法を専門としている通訳者はあまりいないでしょうから、「関根さんならたぶんできるでしょ」と考えて依頼しているのかもしれません。実際、通訳者の実務という意味では、法律家が使う専門用語は共通していますから、そこを押さえておけばトラブルになることはありません。
今回の案件も、コロナ渦を経てすっかり定着した遠隔商事仲裁でした。事前提供された資料をしっかり読み込み、適度な緊張感をもちながらスタートに向けて心を整えていたところ、回線が突然ぷっつり切断。固定回線なのに、なんで?と思いながらすぐに弁護士に電話すると、「うちも確認中なんですが、なんだか終わったみたいです」とのこと。現地(インド)にいる担当弁護士がいろいろ動いてくれていたらしい。私が通訳する証人の必要性自体がなくなったので、インド側の運営がなにも言わずに切断したとあとでわかりました。こういうこともありますねー。
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