私が2015年から月刊誌『イングリッシュ・ジャーナル』で連載してきた通訳業界ネタを1冊にまとめた本がついに発売されました。今日確認したら通訳関連カテゴリーで1位のようです。好調な滑り出しでほっとしています!
本の営業も兼ねて(笑)、今日からぼちぼち各エピソードの裏話などをアップしていこうかなと思います。連載では毎回2,600文字程度でまとめなければならないのですが、それに入りきらないネタもあるのですよね。まあネタが足りなくてヒーヒー言ってるときもあるのですが。
実は本のもとになっている連載は、本書の担当編集者である永井薫さんがまだジャーナルの編集長だった頃にスタートしたものです。(当時の私の勝手な印象ですが)ジャーナルは硬派な英語学習ネタが多いので、お口直しというか、通訳者の現場での苦労を読んで居酒屋のネタにでもしてください、というのが基本コンセプトでした。今でも基本的には好き放題書かせてもらっています。下ネタとかは検閲が入るのですが(笑)。ああ、これがアレントが『全体主義の起源』で書いてたやつか……小さな検閲からファシズムは生まれるんやな……
書籍化するにあたっては、ノートテイキングの付録部分を除けば、私が加筆したのは「はじめに」と「おわりに」くらいです。ただ永井さんはどうも私が書いた「はじめに」に納得がいかなかったのか、品位が足りないと感じたのか、私がおそらく生まれてから一度も使ったことがない四文字熟語を挿入して著者の印象アップに努めています。「自家薬篭」なんて使ったことないよ。言葉は知ってるけどさ……はは……持つべきものは自分より賢い編集者です。
本のタイトルやイラスト、装丁などは、一応確認はしていますが、基本的には全部プロに任せています。餅は餅屋ということで。写真はアルク社で取材を受けたときのものを使っていますが、パイプイスを担当ライターに向かって投げつけようとしている一枚を使ってほしいと真面目にお願いしたら間髪入れずに断られました。悲しい。
■2月23日(土)に下北沢B&Bで刊行イベントを開催しました。というかアルクさんと本屋B&Bさんがすべてセッティングをしたので、私は好き放題喋って帰ってきただけですが。最終的には80人超えの満員だったそうです。やっほーい。
「勝手にイングリッシュ・ジャーナル」ポッドキャストのリスナーが多く来場されていたようで。さすが登録リスナーが15万人もいると反応がすごいですね。ありがたや。
■2月24日(日)にJ-WAVEのAcross the Skyに出演してきました。Tokyo Treasureというコーナーです。「ワイもついに東京の至宝になったか……」と思ったかはどうでもいいとして、10年以上ぶりのラジオ生放送の私を優しくリードしてくれたナビゲーターの玄里(ひょんり)さんに感謝です。私は日本語と英語で苦労しているのに、彼女は日英韓と三か国語を操ります。外国から大物芸能人が来日したときは通訳もされているとか。まさか格上の同業者とラジオで対談するなんて思ってなかったわ……
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