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2014年10月23日

フリーランス翻訳者の桃太郎

最近、桃太郎のアレンジがネットで流行っているようなので、フリーランス翻訳者バージョンを作成してみました。まあ、ネタです。

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 昔々あるところにおじいさんとおばあさんが手書きの原文に頭を悩ませていました。

 おじいさんは締め切り前に山へ缶詰に、おばあさんは徹夜明けのストレスから何も考えずに川でボーッとしたいと思いました。

 すると川上から桃がドンブラコドンブラコと流れてきたが、英語でドンブラコの雰囲気を表現するのは難しいんだからこんなの原文に書くなよとおばあさんは思いました。

 桃を持ち帰って割ってみると、中から赤ん坊が現れて大声で泣きました。PDFのOCRがうまくいかないからです。

 すくすくと育った桃太郎はある日、鬼退治へ行ってくると言いました。そうするか一週間スポッティングだけやって過ごすかの二択だったからです。

 おばあさんは桃太郎にきび団子を渡しましたが、そんな余裕があるんだったらレートを上げてほしいと桃太郎は思いました。

 桃太郎は「日本一」と書かれた旗を掲げようと思いましたが、英語の方がかっこいいのでBest in Japanにしました。けれどなんだか広告臭いのでやめて、「加油!桃小龍!」と書きました。

 その途中、イヌ・サル・キジが「きび団子をください」と言ってきました。具体的には以下の通りでした。

イヌ「단고를하십시오」

サル「Пожалуйста Kibidango」

キジ「தயவு செய்து Kibidango」

やっぱりきび団子を外国語にするのは難しいんだなあと桃太郎は思いました。

 イヌ・サル・キジは桃太郎の家来になりましたが、正社員ではなく登録制であり、鬼退治はトライアル扱いになりました。

 桃太郎達は鬼ヶ島に到着しましたが、約束された追加原稿は午前2時を過ぎてもまだ届いていません。

 イヌはそのするどい牙で鬼の足に噛み付きましたが、いくら噛み付いても締め切りは変わりません。

 サルはそのするどい爪で鬼の顔を引っ掻きましたが、締め切りが迫っても思考は鋭くなりません。

 キジは鋭利なクチバシで鬼の目をつつきましたが、多くのフリーランスは営利どころかボランティアすれすれの仕事をしています。

 鬼達が負けを認め、ついに桃太郎達は勝利を収めましたが、翻訳仲間にヘルプでお願いした訳文はまだ納められていません。

 こうして桃太郎は金銀財宝を持ち帰り幸せに暮らしたかったのですが、エージェントにほとんど抜かれて今夜もため息をつくのでした。Sigh. 

めでたし、めでたし。


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