昨年の繁忙期に死にそうな思いをして(自業自得)書き下ろした『通訳というおしごと』が本日発売です。といっても世間はコロナ問題一色なので新刊イベントは当面なし。実に静かな滑り出しです。
ドラフトの段階ではちょっと偏った主張や、トゲのある表現をしていた部分があったのですが、そういうのってやはり心と体が弱っているときに書いているんですよね。闇落ち寸前というか。それでも繁忙期が無事に終わったあとに原稿を再チェックして、かなりの修正を加えて、なんとか発売予定日に間に合わせることができました。
内容については読んでもらうのが一番早いのですが(サクッと読めるテンポで書いたつもりです)、要は僕が若手の頃に誰も教えてくれなかった「仕事としての通訳」にフォーカスしています。通訳学校・教育機関の選び方と使い方、エージェント登録と試験対策、差別化のヒント、レート交渉、仕事ポートフォリオの組み方、などなど。僕自身、通訳者になろうと決めたときにこういう本があったら回り道をしないで済んだのになあと思ったのがそもそもの執筆動機というか。もっと書きたいこともあるけれど、300ページの約束を派手に破って340ページにしてしまったので、編集者にネット土下座しつつ、書けなかったことはどこか別の場所で発表したいと思います。
年末年始返上で苦しみながら取り組んで、もう絶対に描き下ろしなんかやらんと思っていたのに、いざ発売されて自分の手を離れると、もう一回やってもいいかなと思ってしまうのが不思議。典型的な喉元過ぎれば熱さを忘れるじゃん。
皆さん、『通訳というおしごと』を宜しくお願い致します!
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