2010年10月23日

エバーノート創業者、フィル・リービンさんの通訳とか。

大阪・心斎橋でエバーノートの創業者であるフィル・リービンさんの通訳をしてきました。エバーノートといえばiPhoneアプリの中でも定番中の定番、ここ数年勢いを増しているフリーミアムモデルの代表格ともいえるウェブサービスです。当初予定していた通訳者が都合で来れなくなり、イベント企画者からツイッターで当日(というかイベント数時間前に)打診を受けて急遽神戸から駆けつけました(日本翻訳者協会のイベントに参加していた)。ツイッターでは何でも流れが速いですね。

エバーノートは私も利用していますが、主にテキスト中心のライトユーザです(出張する時、現地のホテルや訪問先のデータ等をまとめて保存してある)。イマイチ上手い使い方が分からないというのもあるかもしれません。そもそも手帳も持っていないし、基本的に情報はストックしないでフローとして流していく人間なので…。そんな私が通訳しているとバレたらリービンさんに怒られるかもしれませんが(笑)、まあ仕事は真面目にやりますので。IT系は好きですし。

リービンさんのプレゼンは20分くらいと聞いていたのでエンジン全開で飛ばしていたら、なんと45分くらいあって、最後の方はバテ気味になってしまい、Ustで見苦しい姿をさらしてしまったのですが、たまたま一緒に参加していた広島の宮原美佳子さんにサポートしてもらって何とか乗り切りました。準備無しのぶっつけ本番通訳って、心臓に悪いのであまりやらない方が良いですね。まあ与えられた環境でベストの仕事をするのがプロだと考えているので、その意味では良い仕事をしたかなとも思っています。

リービンさんは、これからは「希少性」が市場を動かすのではなく、「(製品に対する)愛や情熱」が市場における価値判断の核となっていくのだと力説していました。確かにIT分野においては、製品はいくらでも複製できるので、希少性はもはや意味を成しません。そのような市場でどのように製品の価値が決まっていくかというと、消費者の製品に対する愛と情熱の度合い、というわけです。つまりただ作るのではなくて、ユーザに深く愛されるようなモノを作らなければならないということです。ユーザにとって便利であれば、支持は自然と得られる。グーグルがそうであったように。

リービンさんは本当に気さくな方で、日本にも頻繁に訪れているようです。それもそのはず、日本にはかなりの数のエバーノートユーザがいるのです。また通訳する機会があるかもしれないので、その時までにもう少し使い方を勉強しておきます!